想いを、 唯、 贈る事よりも。
確かに。
其の時季を逃さず、 贈る事に。
意味が、 在るのかも知れない。
何れ程。
内に宿す想いの価値が、 高かろうと。
形式に、 宿された想いも。
無視出来ぬ程、 力を、 有するのかも知れない。
けれども。
形式の内に宿す、 自身の、 強き想いは。
最低の条件として。
飽く迄、 付加されるべきだから。
自身の底から、 浮かび来る感覚に。
常に、 問い掛けながら。
贈る想いを、 定めて来た筈なのに。
初めてなのだ。
自然に、 自発的に。
何も、 浮かんで来ないのだ。
白色の日の、 贈り物。
姫へ。
俺は、 何を贈りたいの?
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