中心に据えられた、 一本の、 細い曲線には。
想いを、 惑わされぬ様にと。
常に、 心掛けるのだけれど。
其れでも。
時として、 自身は、 激しく揺らされるのだ。
僅かに、 相違を有した存在が。
多種多様に、 分布して居るに違いないから。
寸分違わぬ存在など。
決して、 一つとして無いのだから。
其処に、 記されて在るのは。
一本の、 細い曲線では無くて。
飽く迄。
拡がりを有する帯に、 他ならないのに。
「ちゃんと出るのに。」 「上手に奥までくわえられないんだね。」
少しばかり。
娘の体重増加が、 鈍い事を。
姫は、 気に病むけれど。
「姫のは大きいから。」 「俺だってちゃんと吸えなかったよ?」
「あのさ。」 「馬鹿じゃないの?」
慌てず、 焦らず、 笑顔を絶やさぬ事の方が、 大切だと。
日頃から、 力説して居るのは。
姫の方じゃ無かった?
|