個々の、 性格だろうか。
其れとも、 性差だろうか。
既に手を離れたと言う、 自負故か。
或いは、 少し過剰に意識を有する故か。
果たして。
其れが、 何を意味するのか。
解を求める必要など、 無いのだけれど。
何故か。
大切な物を、 置き忘れて来た様な想いに、 囚われて終う。
「姫!」 「息子無事か?」
「え?」
「電話しろ。」 「今すぐ!」
「何でよ・・・」
「テレビ見てみろ!」 「火事だって!」
「わ。」 「本当だ。」
姫と、 姫の息子と。
嘗て居た、 其の見覚えの在る景色に。
先に応じたのは、 俺だった。
---------- References Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」 Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」
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