雲間の朝日に想うこと


< 一言でも力が有りませんか >


ふと淋しそうな声が聞こえた。
ふと不安な声だと感じた。


この感覚が、
この想いは、
今迄も証明し続けて来た。

貴女の心が、
俺とは別の方向に漂流している事。











 「小さな彼が体調悪くて。」



貴女の支えが、
貴女の活力の源が、
元気を無くして居る今。

小さな彼の代わりを俺が担う事など、
永遠に出来ないから。




 「実家に預けたの。」
 「こういう時側に居てやれないんだよね。私。」



貴女は自分の意思で、
荒波へ漕ぎ出した。

その荒波の厳しさは、
一度船出をしてからでないと、
決して理解出来ないのに。












不思議な事に、
今迄の様な嫉妬心は無い。


寧ろ貴女を気遣う想いだけで、
身体全域が覆われている。


傍から見たら当然の事だけれど。




半分は、
俺の心が変化して修得した、
信頼感。

半分は、
貴女の想いが築いて来た、
安心感。



小さな彼への嫉妬は、
二人にとって負の力しか持ち得ない物だから。

其れを消し去る努力もまた、
一つの積み上げた歴史。











ただ頑張れと、
一言しか言えないけれど。

前よりは気持ちの籠められた頑張れに、
成長していると確信が持てる。


2003年03月29日(土)


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2002年03月29日(金) 卑怯者ですか





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