< 変わらぬ価値が在るのでしょうか >
変わる事無く、 其処に在り続ける、 絶対値に。
例え、 変化が無くとも。
周囲の環境から、 加わる、 可変値の存在が。
恰も、 其れが変化して終ったかの様に、 感知させるから。
時に惑い、 失い、 見誤るのだけれど。
互いが、 其の普遍量に注視し、 居るだけで。
其の価値は、 在り続けるのだろうか。
其れとも。
環境に、 埋もれて終わぬ様に。
強度を増幅する必要が、 在るのだろうか。
「あのな。」 「何の為に此の時期に逢ったんだろうって。」
「逢う事が贈り物でしょ?」 「随分進歩したじゃない。」
「そうかなぁ。」 「でも普通忘れねぇだろ?」
「小坊主の誕生日なんて。」 「言葉すら無かったのよ?」
「そっか。」 「似た様な物か。」
此れ迄と、 何ら変わる事無く。
今年も、 贈られた言の葉に。
此れ迄と、 何ら変わる事無く。
唯、 言の葉を贈っただけの、 俺に。
「誕生日おめでとう。」 「御免な。」
「有難う。」 「今年も続いたね。」
あの子は、 想いを添えてくれた。
---------- References Jan.30 2011, 「噛み逢わぬ故の想いでしょうか」 Jun.21 2010, 「真偽に未だ意味が在るでしょうか」
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2011年06月21日(火)
---------- History
2010年06月21日(月) 真偽に未だ意味が在るでしょうか 2009年06月21日(日) 一種の約束でしょうか 2008年06月21日(土) 求心力の一つでしょうか 2007年06月21日(木) 縒り逢う様に在るのでしょうか 2005年06月21日(火) 本心は望まぬ出来事なのですか 2004年06月21日(月) 脱げる相手なのですか 2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか
< 最内に触れた証拠でしょうか >
其の周囲には。
少なくとも、 幾層かの殻が備え在るから。
其の、 核の想いの、 一部分ですらも。
此の手に感知する事は、 簡単では無い。
其れ故に。
少しずつ、 少しずつ、 想いを紡いでは。
其の殻を、 一枚、 一枚、 脱がせて。
最内層に、 想いを穿った心算なのに。
届いたと想った、 其の、 更に内側から。
未だ、 想いが噴き出して来る。
恐らくは、 殆ど最外層にしか触れて居なかった、 此れ迄を。
嘲笑うかの様に。
記憶とは、 振る舞いとは、 懸離れた。
あの子の、 芯が診得て出た。
「今日のチケットは貼って保存して置くの。」 「専用のノートにね。」
そんな風に、 純粋に、 雄を想う人だったんだね。
あの子は。
---------- References Jun.02 2011, 「過去の真が垣間見えますか」
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2011年06月20日(月)
---------- History
2008年06月20日(金) 遠避けて了うでしょうか 2006年06月20日(火) 祈念の紅は消えたのでしょうか 2005年06月20日(月) 愛着の続く場所なのでしょうか 2004年06月20日(日) 彼女の何を知る雄でしょうか 2003年06月20日(金) 受け入れぬ想いを押し付けるのか 2002年06月20日(木) 償うふりが出来ますか
< 千切れた芯は結い直せますか >
時を刻む事は、 決して、 進歩と同義では無くて。
時を進める事は、 飽く迄、 変化と同義に過ぎない。
其の変化が、 進化や深化に値するか、 或いは否かは。
互いの想いの在り処で、 きっと、 差配されるのだろう。
針の進んだ、 九年。
其の、 如何程に。
向き逢う想いが在ったか、 知り様も無いけれど。
針を刻んだ、 九年。
少なくとも、 其の大部分に。
自身の紡ぎ行く想いは、 在り続けて来た。
途切れた何かが、 再び、 産まれる事が。
在るのだろうか。
「一生の不覚だよ。」
姫が、 そう口にする様に成ってから。
もう、 何年も過ぎて居るけれど。
今年の、 記念の葡萄酒に。
俺は。
呑めないでは無く、 初めて、 呑まない意思を添えた。
---------- References Dec.07 2010, 「一つの幹に為り損ねましたか」 Jun.19 2010, 「葡萄酒も後ろを向くのでしょうか」
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2011年06月19日(日)
---------- History
2010年06月19日(土) 葡萄酒も後ろを向くのでしょうか 2009年06月19日(金) 執行猶予が延びましたか 2008年06月19日(木) 何処へ向かう心算でしょうか 2007年06月19日(火) 偶然欲しただけでしょうか 2006年06月19日(月) あなたのお家は何処ですか 2005年06月19日(日) 時のみが知る応えでしょうか 2004年06月19日(土) 今日は記憶に値する記念日ですか
< 過去の真が垣間見えますか >
例え、 其の厚薄や硬軟が多様でも。
人は、 幾重かの層に覆われ。
其の層の内に招く事で、 振る舞いを、 少しずつ変える。
其れ故に。
其の層を剥がして、 初めて、 理解に至る事柄も、 少なくは無い。
普段の姿も、 想いの注ぎ方も。
そして、 過去の在り方も。
当時の、 唯の酒席に。
今でこそ、 至極当然の情報を加える事で。
一つ、 一つ。
嵌め絵の一片が、 腑に落ちる。
「多分。」 「あの時から小坊主が好きだったんだよ。」
「そうなの?」
「だって。」 「好きでもないのに二人で逢わんもん。」
あの時。
凛と硬い一枚の層を、 其処に、 張りながら。
あの子は。
本当は、 随分と惑い迷って居たんだね。
---------- References Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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2011年06月02日(木)
---------- History
2004年06月02日(水) 寄り添う事は想いでは無いのですか 2003年06月02日(月) 少し塩辛いでしょうか
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