雲間の朝日に想うこと


< 履歴に値する想いでしょうか >


其処に、
如何なる履歴が残されて在るのか。

其れは、
知る由も無く。



其の履歴に、
抗する為の術は。

決して、
本質では無いのだけれど。










其れでも。



嘗ての痕跡よりも、
深く、
深く、
自身が穿たれる事を希い。

嘗ての想いよりも、
強く、
強く、
自身が刻まれる事を希う。

















果たして。






其の場に在り続ける、
切片として。



何か、
置けるのだろうか。

何を、
置けるだろうか。





























 「小坊主が上にいる時に。」
 「指絡めて手を握ってくれるでしょ。」
 「手首押さえつけるとかじゃなくて。」

 「うん。」

 「寝入る時にその感覚がして即落ちした。」
 「何か幸せ気分だった。」

 「そっか。」















自身の、
想いの型を、
一つ。

あの子に、
届けられたのかな。






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2011年07月26日(火)


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History
2007年07月26日(木) 裏も嗅ぎ盗る唇でしょうか
2005年07月26日(火) 要を外して進めと言うのですか
2004年07月26日(月) 気になる制約ですか
2001年07月26日(木) お前の大切な友達じゃないのか



< 照らせる深さでしょうか >


過去は、
現在を構成する一要素で。

其の、
土台を為す物だから。



時に人は。

其の過去を、
互いに持ち逢わせるのだけれど。










自身の一部分を、
相手と、
相互に共有する事は。


互いの繋がりを増す、
其の一方で。

制約をも増加させるから。





其の、
過去の共有は。

一種の賭けでも在る。


















此の過去は。

果たして、
何方に向かうだろうか。























十年を経て、
やっと。


 「小坊主に知っておいて欲しい事があるの。」


あの子が、
核の闇を吐き出し。















其の刃先を。

朧気に掴んで居たに過ぎない、
幾つかの破片で、
砥いで。



仰向けに、
曝け出す様にした腹で。

受けた。





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References
 Jul.04 2011, 「どの辺りがらしい形でしょうか」
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
 Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」







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2011年07月21日(木)


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History
2006年07月21日(金) 捨てられる想い出でしょうか
2001年07月21日(土) 求め合うのは自然ですか



< 唯送り出せば良いのでしょうか >


其の、
上流の鋭敏性は。

抑々、
御して扱う事など、
困難だけれど。






極僅かに過ぎない、
其の間隙が。


自身の隣で、
途方も無い差異へと育ち。

其の流れを堰き止め、
変えて終う様に。





何を想えるのだろう。












闘う気力を失くした自身が、
救い拾われ。

闘う気力を失くした戦友は、
時を消耗し尽くして、
前線から去る。




唯、
袂を分かつ刻とは異なる、
理不尽と諦めに。

其処に至る迄の、
葛藤と、
奮闘と、
孤立とを重ね。



溜息にして吐き捨てた。
























何が違ったのだろうか。

何か出来たのだろうか。

























 「急なことですが30日に旅立ちます。」
 「もう一度逢えるかどうかですが」
 「ありがとうございました。」


最前線からの退却と、
別離とを、
告げる電信が震え。

此の期に、
何も贈れぬ自身に気付いた。





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References
 Feb.14 2011, 「壁が在るから逢わさるのでしょうか」







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2011年07月19日(火)


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History
2005年07月19日(火) 此の祭は想いに刻まれて居ませんか
2004年07月19日(月) 誰を想って触れたのでしょうか



< どの辺りがらしい形でしょうか >


流され、
揺らぎ、
漂い、
惑い。

絶えず不確かに振動し続ける、
想いが、
変わる物ならば。



其れは、
不変に近いのだろうか。











其れ故に。








例え、
時を経たとしても。


宿る想いは。

其の価値を変える事無く、
其処に、
在り続けるのかも知れない。

























手渡し忘れた半券が、
互いの手元に居る様にと。

贈った文に添えた、
其の想いへ。



 「その時も小坊主らしいって思って。」
 「今回も変わらないな〜って思った。」



変わらぬ姿を、
一つ。

あの子は投影する。
















普段の、
電信には在らぬ、
筆跡。


 「私。」
 「だいぶ前に小坊主の文字見た事ある〜。」

 「そうだっけ?」
 「そんな機会が在ったっけなぁ。」




俺が、
忘れて居たのは。



其の機会では無くて。

其処に、
想いを宿し得る事なのかも知れないね。






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References
 Jun.20 2011, 「最内に触れた証拠でしょうか」







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2011年07月04日(月)


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History
2008年07月04日(金) 還るべき想いも在るのでしょうか
2005年07月04日(月) おまけが欲しいのでしょうか
2004年07月04日(日) 既に他人だと言う事ですか
2003年07月04日(金) 努力を続けて行けますか





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