雲間の朝日に想うこと


< 安堵したいだけとは異なりますか >


飽く迄。

其れは、
他者へ想いを配る行為で。


乱れ揺れた自身を鎮める行為では、
断じて、
無い。





けれども。




自身が、
安らかに在る為に。

都合良く、
其れを、
転用して終うのだ。















果たして。



其の、
一言の中に。

真の心配りが、
何割存在するだろうか。










安堵する度に。

そして、
安堵する姿を観る度に。


ふと。

疑念が浮かび、
自問する。






















 「心配だよ。」



其れは。

本当に、
心配なのかなと。






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2008年01月31日(木)


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History
2006年01月31日(火) 寧ろ恐怖の無い証拠でしょうか
2005年01月31日(月) 壁の内を護れますか
2002年01月31日(木) 思い通りに動いてますか



< 絆の証足り得ませんか >


深く、
深く、
互いを想い。

丁寧に、
丁寧に、
互いを観る事で。



交互に、
或いは同時に。

両の輪が連動し、
互いを、
進め行くのだから。





其れは。


互いの波調を、
巧みに同期させて居る。


其の証拠に、
他ならないのだけれど。









一方で。



今、
互いが欲して已まぬ要素とは。

飽く迄、
何の脈絡も持たぬのだ。























共に在る事を、
拒絶するかの様に。


 「嫌だなぁ。」


姫は、
そう呟く。





















 「熱在るの?」

 「鼻水も。」

 「俺は咳もだよ。」

 「小坊主も?」



娘の、
数日前の姿は。


綺麗に。

俺と、
姫とへ、
移し捕られた。








互いの連関が、
如何に、
堅固で在るか。

誇示するかの様に。






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2008年01月24日(木)


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History
2005年01月24日(月) 歩み寄りは不可能ですか
2004年01月24日(土) 呪いを秘める画像でしょうか
2003年01月24日(金) 少しだけ安心をくれませんか
2002年01月24日(木) 二人の形が中身より大切ですか



< 未だ失せては居ないのでしょうか >


自身を占有する、
日々の、
其の割合は。

徐々に、
徐々に、
増大する物だから。



眼前の日々を。

丁寧に、
丁寧に、
繰り返す事は。


此れ迄の、
日々以外の要素を、
奪う事と。


同義なのだろうか。









其れ故に。




此れ迄は。

然程、
重要視されずに在る、
要素が。


殊更。

自身の核の位置へと
遷移し行くのかも知れない。












何時から。

其れが、
其処迄重要な要素に、
変わって居たのか。


ふと。

其の刻へ、
想いを至らしめる。

















 「いつ見つけたの?」
 「どこにあったの?」


目敏く。

姫は、
其の変化に気付くと。




 「やっぱり抜けちゃうなぁ。」
 「右手になら入るんだけれど。」


何処からか。

仕舞って置いた輪を、
持ち出して。



左の指へ。
右の指へ。

交互に、
抜き差しを繰り返した。

















無くしたと想って居た、
其の想いは。

未だ、
此処に在るのかな。





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References
 Oct.09 2007, 「拘ったのは何方でしたか」







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2008年01月18日(金)


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History
2007年01月18日(木) 何処迄鳴り響く音でしょうか
2006年01月18日(水) 敢えて枯らす気でしょうか
2005年01月18日(火) 本当に想いが極まったのでしょうか
2004年01月18日(日) 交えられぬ違いなのでしょうか
2003年01月18日(土) 拒絶ではないと言えますか
2002年01月18日(金) それでも許してもらえるでしょうか



< 芝生の青が魅せるのですか >


表層に浮き出て、
外界から、
認識出来る領域など。

僅かだから。


自身の想いを以て、
其の表出せぬ大部分を補い。

必死に、
全容を探り盗るのだけれど。





其れでも。

把握可能な範囲など、
多寡が知れて居る。










其れ故に。



飽く迄、
絶対的な基準を創り上げて。

極僅かな相対値に、
惑う事無く、
在ろうとするのでは無いのか。

















 「奥さんが居て。」
 「お子さんが居て。」
 「心を寄せあえる人が居て。」
 「良いなぁ。」


雪深き街の人は、
そう、
言ったけれど。












 「良いなぁ。」

 「良いのか?」
 「本当に良いのか?」

 「うーん・・・。」


応じた俺の言葉に、
其の、
善悪が揺れ動いた。

其れが、
答えに他ならない。














白も、
黒も。

表も、
裏も。

善も、
悪も。


其処には、
双方が在るのにね。











魅せないだけで。






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2008年01月16日(水)


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History
2006年01月16日(月) 漏れ出る想いを捉えられますか
2005年01月16日(日) 嫌いとは本質的に違いませんか
2004年01月16日(金) 抑抑蔵っては無かったのでしょうか



< 何処かに音叉が在りますか >


何れ程強く、
何れ程しなやかに、
此の身を、
奮わせた所で。



其の波を、
受ける想いが無ければ。


其の音は。

行き処を失い、
唯、
霧散して行く。






永く、
永く。

奏でた音が、
鳴り響く為には。




飽く迄。

其処に、
共鳴が必須なのだ。
















想い豊かに奏でられた、
其の調べは。

何時でも、
心地好い空気を創り上げる様に、
思えるけれど。







調べを、
聴かなければ。






想いを、
放つ意欲も。

想いの、
及ぼす効果も。


簡単に、
奪い去られて。




其の内に。


奏でた筈の、
自身の耳にすら、
届かなく成るのかも知れない。

















未だに、
同居人の範疇を超えられぬ、
自身に。

一瞬、
苛立ち。


一方で。


如何に、
必死に掻き鳴らした想いでも、
結局は、
聞き流されるのだと。

半ば、
諦める。






本当に。

姫に、
聴く意志が在るのだろうか。


本当に。

姫は、
心を開きたいと願って居るのだろうか。






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2008年01月06日(日)


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History
2006年01月06日(金) 何を欲して眠るのでしょうか
2004年01月06日(火) 決定打では無いのでしょうか
2003年01月06日(月) 予行演習になりますか
2002年01月06日(日) 今日は帰ってくれませんか



< 想いの入口が開いて居ますか >


周囲には、
幾重かに築かれた郭が在って。


其れ其れに与えられた、
格付けに従って。

辿り着く事の許される層が、
定められて居るから。






虎口を壊し、
塀を崩しても。

内なる郭へとは、
進めずに。



扉が開かれ、
逆茂木が除かれ、
招き入れられる様にして。



初めて。

其の内側へと
進めるのかも知れない。















一方的に相手を追い求め。


 「こっち来てよ!」
 「抱っこさせてよ!」

がむしゃらに、
自分の希望を押しつける、
姫を。


 「抱っこするぅ!」
 「抱っこするぅ!」

がむしゃらに、
覚えたての言葉を放つ、
娘を。







奇異な生物を、
目の当たりにした様な表情で見つめて。


 「うにゃぁ!」

黒猫は、
押し入れの奥へと逃げ込んだ。




















想いを、
交わし逢う事無しには。

内になど、
辿り着けやしない。






俺には、
其の身体を許しながらも。

其の黒猫が、
娘にも、
姫にも、
身を委ねない理由は。


ちゃんと在るのにね。





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References
 Aug.15 2006, 「針が進んだ証拠でしょうか」







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2008年01月03日(木)


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History
2004年01月03日(土) 此れが本当の貴女でしょうか
2002年01月03日(木) 少し休んで良いですか



< 必要なのは其れだけでしょうか >


価値観は、
多種多様に在って。


何処に、
自身の荷重を加えるかなど。

一意的には、
決まらぬ物だけれど。





其の、
核を嗅ぎ捕る能力は。



多様な価値観を獲得した、
其の後よりも。

混じり気の無い想いを有する刻の方が、
長けて居るのかも知れない。














年始の挨拶も、
朝の挨拶も、
発する事無く。





 「ぽいぽい!」



満面の笑みで。

娘は、
そう言い放った。















袋から、
御札を抜き獲り。

其の数を数え。


そして、
空の袋を掲げながら。






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>> postscript

御挨拶が遅く成りましたが、
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

忙しく動き回る日々ですが、
今年は、実の在る忙しさ、中身の在る忙しさに出来る様に、
過ごして行ければなぁと想って居ります。

皆様も充実した一年が過ごせますよう。


小坊主


2008年01月01日(火)


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History
2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか
2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか
2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか
2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか
2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか
2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか





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