雲間の朝日に想うこと


< 恋の一種でしょうか >


其れは。


個と個の間に、
一つ、
一つ、
言の葉を植え付けて。

互いを、
縒り逢わせる行為に他ならない。





其れ故に。


波と、
波が、
其の周期を重ね。

想いが大きく飛躍するかの様な、
錯覚に、
陥るのだろうか。









単が、
複に成り。

複が、
意味を宿し。

そして、
他に呼応し始め。



想いは、
恋に変わるのかも知れない。



















毎晩の、
唯帰途を知らせる筈の、
電話は。

飽く迄、
此方が発信源なのに。






 「もしもし?」

 「ぱぱ。」

 「うん。」
 「お風呂入る。」

 「ばいばい!」





受け手では無く、
贈り手の此方が。


何故か、
其れを待ち遠しく感じるのだ。
















此れも、
恋の一種なのかな。






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2007年12月27日(木)


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History
2005年12月27日(火) 単なる嫌がらせでしょうか
2004年12月27日(月) 決して忘れぬ雄ですか
2002年12月27日(金) もう一度笑っても良いですか
2001年12月27日(木) 去年と同じ想いでしたか



< 記憶に刻み付ける為の手でしょうか >


流行病の様に。

一瞬の、
けれども、
自身に甚大な影響を与える、
出来事を。


果たして、
幾つ刻んで残せるのか。






例え、
語り継ぎ続けたとしても。

殆ど、
跡形も無くなって終うのだけれど。



其れ故に。

殊更、
其の一瞬一瞬が、
価値在る物の様に想えるのだろうか。


















確かに。

一瞬を忘れさせぬ為の、
娘の、
戦術かも知れないと。


姫と、
二人、
呆れ顔を綻ばせる。


















 「おかわりくいたい(ください)。」
 「おにくたびゆぅ(たべる)。」


際限なく食べ続ける、
娘の胃袋に。

呆れ返る間も無く。







 「どんだけぇ!」
 「おっぱっぴぃ♪」


示指を立て。

片脚を挙げ。

娘は、
強引に自身を正当化した。






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2007年12月21日(金)


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History
2004年12月21日(火) 此れが補強に成るのでしょうか
2003年12月21日(日) 見えるから見えぬ物でしょうか
2002年12月21日(土) 仕事の邪魔になりませんか
2001年12月21日(金) 望みを持っていても良いですか



< 想いは消し行く為に在るのでしょうか >


例え僅かでも。

其の差分が、
正に、
在り続ける限り。


人は、
前へ進めるのだけれど。




其の差分は。


自身に在る期待値の増幅を、
誘発し。


慣習と、
傲慢と、
不満を、
其処に植え付け。



そして、
最期には。


自らをも喰らい蝕み。

負の差分へと、
自身を誘導し行く。








其れ故に。






自身に提供される、
其の想いは。

何時しか、
期待値を下回り。



贈られる、
自身を駆動する筈の想いは。

何時しか、
自身を減退させる力を、
獲得して了うのだ。
















 「何?」

 「何でも無い。」

 「小坊主と何回目の年越し?」

 「六回目か?」

 「良く保ったよねぇ。」



此の一年を振り返り。

ふと、
姫の顔を伺いながら。


鎹を介さぬ、
互いの、
想いの在処を。

想い、
模索する。

















少しずつの、
正方向への変化を、
積み続けて。

互いが、
行き着く先は。



如何なる過程を、
経たとしても。


想いが、
消え失せた場所なのかも知れないね。






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2007年12月17日(月)


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History
2006年12月17日(日) 総て欲しいと言い放てますか
2004年12月17日(金) 切らぬ切札にこそ魅せられるのですか
2002年12月17日(火) お詫びになりますか



< 祝いの想いは遠いでしょうか >


肌を刺す、
其の空気の鋭利さも。

街に漂う、
秋の木の実が放つ、
異臭も。

木々を揺らす、
其の風の強さも。

散り散りに散り行く葉の、
多寡も。


そして。

雲間から差し込む、
光の強さも。




其処に在る差異は。

殊の外、
大きい物だから。









夜明けと言うには、
少し遅めの、
陽光を。

未だ、
空が白み始めた程度の土地へ、
贈り。


夕焼けの、
艶やかな画を切り撮っては。

既に暮れ、
一日が闇に紛れ始めた街に、
彩りを加え。



せめて。

其の、
一瞬一瞬の差異だけでも埋めようと、
想うのだろうか。













其れでも。


互いの眼前に描いて居る、
其の刻は。

想いの外、
大きい物に違いない。
















 「お誕生日御目出度う。」

 「ありがとう。」
 「いちばん嬉しい『おめでとう』よ。」

 「近くで居られたらなぁ。」

 「こんなに近くにいるよ。」
 「息遣いさえ感じるほどに。」


坂の街の人は、
俺を隣に描くけれど。




其の一方で。













 「おやすみ。」
 「今夜は少しはやめにこの言葉を贈るね。」

 「おやすみ。」
 「本当に早めだね。」

 「だってやっぱり少しでも埋めたいから。」
 「時差と距離を。」


坂の街の人は、
俺を、
遙か遠くに描いて了うね。





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References
 Dec.09 2007, 「間接路を如何に扱いますか」







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2007年12月16日(日)


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History
2006年12月16日(土) 核足る想いは言えぬのでしょうか
2005年12月16日(金) 歪みを吐いては駄目でしょうか
2004年12月16日(木) 物足りない呼び掛けでしたか
2001年12月16日(日) 想いの強さは同じですか



< 間接路を如何に扱いますか >


環境や、
状態や、
能力や、
知識や、
経験を。

組み立て、
縒り逢わせて。


自身を作動させる、
其の系は。



確かに。

動作の根幹を為す物には、
他ならないけれど。





一方で。





積み立てた経験や、
把握した状態を、
駆使して。

作動した自身を、
誘う、
其の系も。



卓越した振る舞いの為に、
必須には違いない。










ならば。



互いを介在する事無い儘に、
届いて了った
此れも。

何らかの、
調節的な役割を担うべき、
情報なのだろうか。



















 「息子の所に行ったの。」
 「でも息子がどういう勉強してるか分かった。」
 「もう忘れちゃったけど・・・。」


坂の街の人から届いた、
或る日の、
心躍る出来事に。









 「だんなさんと行ったのぉ?」


間接路から。

自身には向く事の無かった要素が、
飛んで来る。













唯、
不要故に。

互いの間に無かった、
要素なのか。


其れとも。

意図的に、
向かわせる事の無かった、
情報なのか。





何も聞かないし、
何も言わないけれど。





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References
 Nov.28 2007, 「宿り木に足るでしょうか」







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2007年12月09日(日)


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History
2004年12月09日(木) 狂気の証拠でしょうか
2003年12月09日(火) 嫌いになれと言っているのですか
2002年12月09日(月) まだ隣にいませんか



< 想いに理由は不要でしょうか >


例え、
同じ行為に面して、
互いに、
想いを馳せて居たとしても。

決して、
同義の想いを、
放ち在る訳では無い。






方や、
互いの築き積み上げた日々の、
記録集として。


其の日を、
想い。


方や、
互いの想いを検証する、
切っ掛けとして。


其の日を、
想うのかも知れない。


















 「今夜。」
 「葡萄酒でも呑む?」

 「ありがと。」
 「でも体調悪いからまたにできる?」

 「姫・・・。」
 「今日は何の日か分かる?」

 「あっ。」














俺が、
刻印足る日を気に掛けるのは。


飽く迄。

歩んだ途の、
確認作業に過ぎず。




姫が、
刻印足る日付を覚えぬのは。

想い逢う作業が、
日々には、
無いからだよね。













きっと。






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2007年12月07日(金)


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History
2006年12月07日(木) 埋もれて了う日でしょうか
2005年12月07日(水) 保険の欲しい婚姻でしょうか
2004年12月07日(火) 二人切りの夢も離別の詩なのですか
2003年12月07日(日) 用事は其れだけでしょうか
2002年12月07日(土) ちゃんと買えましたか



< 選ばれた色には誰が映りますか >


一つ、
一つ、
想いを込めて。

此の手に招き入れた、
小瓶が。


其の、
時期に応じて。

想いの儘に、
煌めくのなら。




其の煌めきに。

濁りや、
澱みの、
在らぬ事こそ。



真に、
希うべき事なのだけれど。








其の、
清き光彩の指し示す、
暗示と。

末に、
自身が在るか否か、
其の確証とは。


飽く迄、
別の尺度に過ぎないのだ。













其れ故に。











 「私の選んだ未来は。」
 「私の色に近くてしかも透き通った色なんだって。」

 「そっか。」


姫の選択の、
其の、
検証に連なり。




 「そっか。」

 「だから。」
 「このまま進んで良いみたいだよ。」


姫の、
継続の意が加わり在る事へ、
目を光らせて終う。



















何時もの様に。



 「でも未来に男の影は見えないんだって。」
 「どうしよう・・・。」


良かったの一言は、
決して、
無いのだけれど。






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2007年12月02日(日)


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History
2005年12月02日(金) 手足を縛って居るのでしょうか
2004年12月02日(木) 何を意味する一文字でしょうか





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