其の、 視線の先が。
急速に、 小刻みに、 揺れ動く行為の、 役割は。
飽く迄。
自身が触れた、 刹那の出来事を。
分別し、 整理し、 何度も何度も反芻する事で。
永く、 永く。
此の身に、 刹那が、 残存する様にと。
強化し、 固化する作業なのだ。
其れ故に。
浮かび来る、 各々の映像は。
一瞬でも。
自身に存在した画に、 他ならない。
其れが希望でも、 恐怖でも。
或いは暗示でも。
想いの歪みが、 蓄積しつつ在るのだろうか。
其の歪みが、 表出して来たのだろうか。
「三日続けて。」 「家出する夢を見たんだよ♪」
姫の、 最後の音符に。
何か。 何か。
鍵が在る筈なのに。
暗闇に、 伸ばした手は。
何の想いも、 拾ってくれない。
---------- References Nov.13 2005, 「如何して諦めて終うのでしょうか」 Jul.12 2004, 「手の届かぬ夢ですか」 |