< 想いが曇ったのでしょうか >
贈る言の葉の、 其の、 一つ一つには。
例え僅かでも。
其処に、 人が宿るから。
丁寧に、 丁寧に、 欠片を紡げば。
自ずと、 深意に巡り逢える。
言い換えれば。
視えぬ深意は。
自身の想いの欠如か、 言の葉に想いが無いのか。
其の、 二択の証だ。
「本当は別れたくなかったけれど。」 「別れざるを得なかった人って居る?」
唐突に問う、 あの子の言の葉に。
焦点が逢わず、 想いを見失う。
「何か在るの?」
「突拍子も無い事を言い出すのは。」 「私らしいでしょ?」
そう、 あの子は誤魔化すけれど。
らしい言の葉の、 其の裏に。
必ず委ねて来た想いを。
捉えられぬ今の俺に。
きっと、 失意を想うのだろうな。
---------- References Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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2015年01月27日(火)
---------- History
2006年01月27日(金) 自身の渦を創って居ますか 2005年01月27日(木) 本当に前と同じで良いのでしょうか 2003年01月27日(月) 独善の想いでしたか
< 燃料は足りて居るのでしょうか >
賞と、 罰と。
其の何れが、 自身を、 より駆動し進ませるのか。
其れなりに。
解の在る問いだけれど。
日々の駆動に報いる、 燃料なのか。
怠惰を棚に上げた、 禁忌の褒美か。
益無き歩みへの、 正当な評価か。
努力への、 不当な無報酬なのか。
其れは。
一意的には、 定まらないのかも知れない。
「あのね。」 「私の誕生日位に逢おっか。」
「ん?」 「初志貫徹しないと。」
「鞭ばかりにしてから。」 「小坊主の気が落ちてる気がして。」
「そうだよ。」 「だから逢いに行ったんだろうが。」
頑なに閉じて居た扉を。
あの子は、 唐突に開け掛ける。
楽な方へ、 楽な方へ、 流れて了い勝ちで在る事も。
真だけれど。
忍耐や我慢ばかりで。
徐々に、 徐々に、 壊れて終う事も。
十分、 真足り得て了うね。
---------- References Dec.30 2014, 「逢えば壊れる想いでしょうか」 Jan.01 2015, 「諦めた新年なのでしょうか」
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2015年01月20日(火)
---------- History
2007年01月20日(土) 其の輪に意思が居るのでしょうか 2006年01月20日(金) 歪な形も想いに足り得るでしょうか 2005年01月20日(木) 捜させる事に違いは無いでしょうか 2004年01月20日(火) 支え足り得る雄ですか 2003年01月20日(月) 必死に覚えたのですか
< 詣でた記憶に為るでしょうか >
幾度も、 幾度も、 反芻されて初めて。
想いは、 固化されるのだろうか。
其れとも。
反芻される度に。
新たな姿で、 想いは刻まれるのだろうか。
自身の位置を、 刻々と進む針で計りながら。
鉄ノ井の脇を、 人混みを縫う様に急ぐ。
言の葉に想いを奪われ、 歩を緩めては。
慌てて歩みを早め、 其の距離を保ち続ける。
腫れ物に触る様に、 遠慮勝ちに、 数歩前に位置しながら。
一直線に、 もう青々として了った躑躅の中を、 歩む路。
最近、 鮮明に想い出す画には。
幾度想い返しても。
其の先の記憶が、 見当たらないのだけれど。
其の、 刹那の記憶をなぞれずとも。
少しは、 薄れた時が蘇るだろうか。
「御詣りして来たよ。」 「段葛工事中だった。」
「通れないんだね。」
「其のせいも在るんだろうね。」 「殆ど裏道使ったよ。」
「あの時とは全然違う道なの?」
「平日なのにね。」 「人が多過ぎて動けなかった。」
其の路は塞がれ。
其の画は、 雑踏に押し出されて。
二人で歩いた、 僅かな散策の記憶は。
今日も、 辿らせてくれないね。
---------- References Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」 Jan.04 2015, 「強く想える刻ですか」
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2015年01月05日(月)
---------- History
2006年01月05日(木) 呼んでは貰えぬのでしょうか
< 強く想える刻ですか >
嘗ての、 刻み付けられた想い。
行く末の、 目指す想い。
日々の、 寄り添う想い。
真に、 自身を支える其の、 動力源は。
過去、 未来、 現在。
果たして、 何れの想いなのだろうか。
先の視えぬ孤軍に在って。
自身の限りに、 事へと向かった嘗ての経験は。
其処に。
強靱な胆力を、 付与してくれるのだけれど。
飽く迄。
其れは、 限りの想いを注いだが故に、 得られる礎で。
漠然と通り過ごした刻に。
然程に、 力は注がない。
「夢見てた。」 「何故か小坊主の実家にお邪魔してて。」
「此処に来た事在るんだもんな。」
「付き合っても居なかったのにね。」
「付き合う所か初めて逢ったのに。」 「何で実家になんて連れて来たんだろう。」
「甥っ子が来てるって言ったから。」
「でもそうだとしても。」 「もうちょっと気の利いた所とかさ。」
十数年も過去の。
頼りなく、 余裕無く、 唯、 過ぎて流れた半端な刻を。
「でもそうだとしても。」 「もうちょっと気の利いた所とか。」
「二十代なんて嫌な思い出ばかりだから。」 「結構楽しかったんだよ。」
あの子は。
殊更強く、 想って居るんだね。
---------- References Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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2015年01月04日(日)
---------- History
2009年01月04日(日) 理解するのは何時なのでしょうか 2007年01月04日(木) 想いを喰らう生物でしょうか 2006年01月04日(水) 警戒して居る筈では無いのですか 2004年01月04日(日) 理解から逃れたいのでしょうか 2003年01月04日(土) 気持ちを薄めて行けますか 2002年01月04日(金) 相手が違うと感じませんか
< 諦めた新年なのでしょうか >
裂けて途絶えた路の、 暗闇を。
俯いて、 悔し紛れに睨み付けた、 其の刻から。
参度目の一歩が。
眼前に、 転がり込み。
然して進まぬ己の、 不甲斐なさと。
着実に浸食を已めぬ病魔の、 甲斐性に。
苛立っては。
歓迎すべき刹那を、 遮断して。
言い出した年の変わり目を、 自ら、 拒絶する。
其の言の葉を、 額面通りに受け取る事など。
微塵も無いし。
予想に違わず。
額面とは真裏の振る舞いを、 あの子は、 採るのだけれど。
電源を、 入れた途端に届く。
幾度も、 幾度も、 引っ切り無しに着信した、 其の証の通知と。
終いに届く、 毎年変わらぬ年賀の文を。
一瞬、 無機質に瞥見する自身に、 気付き。
必死に。
否定した。
「出来たら。」 「電話で話しながら年越ししようね。」
「あのね小坊主。」 「電話でも一緒に年越しは出来ないんだよ。」
諦めたのだろうか。
其れとも。
決して彷徨っては為らぬ刹那に、 惑ったのだろうか。
何れにせよ。
想いを抉った傷は、 きっと、 大きいんだろうな。
---------- References Jan.01 2014, 「路筋の見付かる旅路でしょうか」 Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」
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2015年01月01日(木)
---------- History
2014年01月01日(水) 路筋の見付かる旅路でしょうか 2012年01月01日(日) 御目出度くは無い新年でしょうか 2009年01月01日(木) 本当は消したい場所なのでしょうか 2008年01月01日(火) 必要なのは其れだけでしょうか 2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか 2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか 2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか 2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか 2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか 2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか
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