< 俺に似て居るんじゃ無かったですか >
渇望する願いの、 其の質が、 問われたのだろうか。
其れとも。
希う、 其の想いの強さに比して。
相反する他者の想いの方が、 強靱だった故か。
叶う望みと、 叶わぬ望みと。
其の、 境目を差配する因子が、 何処に在るのか。
其れは、 分からないけれど。
他の誰もが望まぬ願いが、 拒絶された事で。
安堵と。
確かに其れが、 自身から産まれた血脈だとの、 確信と。
一方で。
其の、 至極当然な帰結すら視えぬ、 あの子の心情を想う。
「居なくなった。」 「一緒に逝く心算で居たのに。」 「見捨てられちゃったね。」
あの子は。
還る姿に、 自身を重ねようと目論み。
逝き損ねた。
如何に、 本人が望もうと。
其れを嫌がり、 何も言わずに消える事など。
容易に、 想像付くだろうに。
俺の子ならさ。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」 Dec.07 2012, 「唯一贈れる物でしょうか」 Dec.24 2012, 「彩も違う組み合わせでしょうか」
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2012年12月28日(金)
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2006年12月28日(木) 何が起きて居るのでしょうか 2005年12月28日(水) 予想外過ぎたのでしょうか 2003年12月28日(日) 説得出来るでしょうか
< 彩も違う組み合わせでしょうか >
其の殆どは。
飽く迄、 積み重ねの間に在る、 一つの通過点で。
其の時々の、 変化や、 差異を、 見付けては。
想いを、 深めるのだけれど。
其れが、 唯一の機会なのだと、 想い極めて。
其の総てを、 今此処で得るしか無いと臨む、 刹那に於いては。
果たして。
何処に、 重きを置けば良いのだろうか。
携帯越しに撮られた、 其の情景を。
刻み付ける様に、 此の身へ描き直す。
「小坊主は青。」 「この子はピンク。」 「私は赤。」 「覚えておいてね。」
「色もみんな違うのか。」
「来年も飾ろうね。」
聖夜の洋菓子に煌めく、 其れ其れの色を模した蝋燭へ。
想いを宿しながら。
来年は、 唯、 一色だけが残されるのかと。
朧気に、 噛み締めた。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」
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2012年12月24日(月)
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2006年12月24日(日) 邪気が無いから無邪気でしょうか 2004年12月24日(金) 負荷が強過ぎたのでしょうか 2003年12月24日(水) 本当に間に合うのでしょうか 2002年12月24日(火) 劇薬でしたか 2001年12月24日(月) 素敵なドキドキを忘れていませんか
< 唯一贈れる物でしょうか >
種を植え付け。
其の稔りは、 飽く迄、 天の恵みに委ね待つ事が。
理だと言うのなら。
決して。
従来と、 差異が在る訳では無いのだけれど。
想いの核には触れられぬ、 其れ故に。
殊更。
自身に備わらぬ役割を、 恨めしく、 捉えるのだろうか。
源泉の光が、 失われて了う其の前に。
細く消え入る寸前の力が、 総て消える其の前に。
何としても、 自身の想いを一つ形にする事へ。
意固地を重ね積む。
「月の力を持ってる子なの。」
「だから満月から満月なのね。」
「新月近いでしょう?」 「だいぶ力が弱くなってるの。」
「早く名前付けてやらないとね。」
「忙しいのに。」 「私が付けて置くからさ。」
「駄目。」 「其れは親父の役目でしょ。」
見えぬ故に。
其の役目だけは、 譲りたく無かったんだ。
其れしか出来ないから。
多分。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」
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2012年12月07日(金)
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2010年12月07日(火) 一つの幹に為り損ねましたか 2009年12月07日(月) 想いの封は難しいですか 2007年12月07日(金) 想いに理由は不要でしょうか 2006年12月07日(木) 埋もれて了う日でしょうか 2005年12月07日(水) 保険の欲しい婚姻でしょうか 2004年12月07日(火) 二人切りの夢も離別の詩なのですか 2003年12月07日(日) 用事は其れだけでしょうか 2002年12月07日(土) ちゃんと買えましたか
< 好きな場所は同じでしょうか >
感知する事の出来ぬ、 其の存在に。
確信の持てぬ、 其の温感に。
時折、 惑いながら。
感覚の真偽には、 然程、 重みは無くて。
其処に宿る、 想いこそが本質なのだと、 言い聞かせる。
けれども。
自身のみが共有し得ぬ、 其の疎外感に。
半ば、 諦めの想いを抱き。
恐らくは。
其れが、 余計に存在を遠避ける因に、 成るのだと。
途方に暮れる。
「胸の辺りが温かくない?」
「コートの中に潜り込んでるってこと?」 「そっちに居た方が温かいのに。」
「其処が好きみたいよ?」
「抱っこが好きって。」 「誰かさんと一緒だね。」
「そうよ。」 「其処取られちゃってるんだから。」
腕に抱く、 あやふやな温もりが。
西国とは、 比較出来ぬ程の夜陰で、 凍えぬ様にと。
何故か。
歩みを、 速めて了うね。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」
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2012年12月04日(火)
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2005年12月04日(日) 不要になった紙切れでしょうか 2003年12月04日(木) 祝宴に何を映したのでしょうか 2002年12月04日(水) 貴女の色まであと何日ですか 2001年12月04日(火) そろそろ言いたい事は言い合えませんか
< 触れられぬ温もりでしょうか >
其れが、 個性に相当する事柄なら。
相性は、 必ず付随するのだから。
其の組み合わせの、 可否や、 馴染み易さに。
少しは、 想い至るのだろうけれど。
抑も。
其の実態を、 捉える事の出来ぬ自身には。
唯。
伝えられる言の葉のみを、 鵜呑みにする事しか、 無い。
其れ故に。
余計に、 其の真偽を訝しみ。
余計に、 其の疎外感が際立ち。
そして、 其の本質の想いを、 惑い見失う。
「私は棘々でね。」 「ぱぱは真ん丸なんだって。」
「形が違うんだ。」
「つるつるして掴めないから。」 「ふわふわ乗っかってるんだってよ。」
「其れで首が重いの?」
「頭の上の方。」 「温かく感じない?」
「やっぱり分からないや。」
僅か数ヶ月の贈り物。
其の、 疑いようの無い要から。
眼は、 背けては為らないよね。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」
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2012年12月01日(土)
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2005年12月01日(木) 鎹を理由に貶めるのですか 2004年12月01日(水) 月明かりだったのでしょうか 2003年12月01日(月) 姿を隠したのでは無いのですか 2002年12月01日(日) 何も考えずに逢えませんか 2001年12月01日(土) 正直に言えないのは俺の方か
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