雲間の朝日に想うこと


< 一月だけの命でしょうか >


如何に、
高質な想いで在っても。


時に、
其の時機を逸して。

敢え無く、
散って逝くと言うのに。




其の想いは。


時ばかりか、
息吹を呼び戻す能力をも。


付与されて居ると、
言うのか。












宿された想いの結晶が、
途絶え落ちた、
其の瞬間と。

残された期限を知る、
其の、
切っ掛けと。


双方が此の世に表出した、
其の日に。



何時か。

そう、
互いに希った鎹が。








唐突に。

眼前に転がり込んだ。





















見上げた満月の眩しさに、
目を細めながら。



 「次に月がぴかぴかする迄は。」
 「ままの所に居るんだって。」

 「来月の満月って事?」

 「其の次はぱぱがままを護るんだって。」



今、
あの子の周囲を回って居ると言う、
其の、
見えぬ存在を。

想う。





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References
 Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」







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2012年11月28日(水)


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History
2007年11月28日(水) 宿り木に足るでしょうか
2006年11月28日(火) 離れて居ても見える物でしょうか
2005年11月28日(月) 気紛れなだけでしょうか
2004年11月28日(日) 映るのは同一の風景でしょうか
2002年11月28日(木) とどめを刺せますか



< 突き詰めて良い想いでしょうか >


矛盾に満ちた想いは。


其の想いが、
如何に、
純度が高かろうと。

想いを続ける為に、
常に、
灰色で在らねば為らないのだ。





其れ故に。



ずっと、
ずっと、
騙された儘で。

欺かれた振りを、
して居るだけなのだろう。















自身が、
忠告だけする立場に居るか。

其れとも、
解決する立場の、
当事者か。



其の違いを、
知覚して居るが故の。

逃げ。












 「前みたいに。」
 「私を見てよ。」


外面に騙されず、
不思議と、
内面を見透かして来た、
此れ迄は。


今も、
此の手に在るけれど。



















きっと。

欺かれる事無く、
あの子の芯を持ち出した、
其の瞬間に。


俺自身が、
追い込まれて終うね。





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References
 Nov.18 2012, 「探る必要も無い事でしょうか」
 Oct.08 2012, 「要らない癖でしょうか」
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」







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2012年11月25日(日)


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History
2004年11月25日(木) 想いの配達人はお休み中でしょうか



< 探る必要も無い事でしょうか >


敢えて、
感情を押し殺し、
閉じる事で。

自身を、
支えて居るのなら。


下手に介在して、
其処に、
寄り掛かる便を残して了う事は。

本当は、
得策では無いのかも知れない。




其れ故に。




水を背負って立つ、
其の気概と。

細くとも、
確固たる一筋の退路と。


双方の損益を、
慎重に、
慎重に、
見極めるのだけれど。













抑も。

其の気配を捉える事が、
互いの、
想いの歩みに他ならないから。




其の目論見など。

簡単に、
崩れ去るのだ。

















 「あのね。」

 「言い辛そうね。」

 「どんな気持ちで自分を追い込んだか。」
 「測りかねて居るから。」


文字の応酬の、
其の直後に。


 「電話する?」

 「話したいよ。」


次の振る舞いが、
間髪入れず、
口を衝いて出る。



















何故か。

互いの想いの裏側が、
視えて了うね。


十年以上も昔から。





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References
 Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」







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2012年11月18日(日)


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History
2006年11月18日(土) 賭け事の心算でしょうか
2005年11月18日(金) 涙の訳でも話せませんか
2004年11月18日(木) 優先する事が即ち道具視でしょうか
2003年11月18日(火) 誘導路の灯が点いて居たのですか



< 受け容れて居ない証拠でしょうか >


刻を圧縮して、
日々の内に確保した、
一時だから。

煮詰めた濃度を、
唯、
緩めて戻せば良い筈なのに。



何度も、
何度も。

其の作業を踏み留めるのに、
骨を折り。









穴の空くであろう刻を、
埋める為に。

少しずつ、
少しずつ、
準備をして来たけれど。



密な濃度故か。

或いは、
深く根付いた故か。


習慣化した作業が、
容易に、
解けて行かない。

















起き抜けに、
空の笑顔に目を向けて。

季節と共に、
携帯に納める。



草堂の脇から喧噪の街へ、
流れながら。

一日を振り返り、
言の葉を行き交わせる。











互いが共有する時間は。

元は、
単なる独り善がりだったのだから。



一方が外れれば。

直ぐに、
棄てて終えるのにね。





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References
 Nov.11 2012, 「受け容れる事は想いでしょうか」







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2012年11月13日(火)


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History
2009年11月13日(金) どうせ広まる事でしょうか
2005年11月13日(日) 如何して諦めて終うのでしょうか
2004年11月13日(土) 終着駅への誘いでしょうか



< 受け容れる事は想いでしょうか >


残りの時間を、
叶わぬ将来の為に、
費やすのか。

互いの想いの為に、
費やすのか。

其れとも、
身辺整理に費やすのか。



そして。

何時、
絶つのか。







自身に委ねられた事柄は、
出来得る限り、
自身で差配したい。



自身の与り知らぬ、
其の刻限を、
押し売られた身には。

極自然な想いに、
他ならないけれど。


















 「自分で引き金を引きたいんだ。」



其れは、
引かされた撃鉄で在って、
引いた撃鉄では、
無いのだと。


そう、
あの子に伝えるべきだろうか。



其れとも。


















当事者の想いを。



 「10年間以上ありがとう。」
 「さよなら。」



其の、
無理矢理の想いを、
汲む事しか。



残される姿に、
出来る事は無いのかな。





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References
 Nov.28 2001, 「気になり始めているのですか」
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
 Sep.20 2012, 「白でも黒でも無い事でしょうか」







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2012年11月11日(日)


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History
2006年11月11日(土) 殻が再び開く事は在るのでしょうか
2005年11月11日(金) 電気の迸る場所でしょうか





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