並ぶ木を伐り、 繁る草を刈り。
一つ、 一つ、 歩を進めた証が。
何処迄、 意味を持ち。
何れ程、 能力を潜めるのだろうか。
其の歩みを。
過信も、 軽視も、 しては成らぬけれど。
進んだ証が。 選んだ証が。
一つ、 不要に成った、 其の事実は。
同時に。
歩みが進み、 風向きが変化した事を、 指し示すのだ。
二人の間柄も。
そして。
姫の、 秘める想いの内でも。
「え?」 「離婚の日なんて書くの?」
「当たり前でしょ・・・」
「離婚届なんて、この前捨てちゃったよ!」 「ごみ出しちゃった?!」
無論、 物理的にも。
勿論、 心構えの上でも。
独り立ちした、 記念の紙切れは。
やっと、 不要に成るんだね。
---------- References May.08 2004, 「知らないふりは許されますか」 |