例え、 同じ行為に面して、 互いに、 想いを馳せて居たとしても。
決して、 同義の想いを、 放ち在る訳では無い。
方や、 互いの築き積み上げた日々の、 記録集として。
其の日を、 想い。
方や、 互いの想いを検証する、 切っ掛けとして。
其の日を、 想うのかも知れない。
「今夜。」 「葡萄酒でも呑む?」
「ありがと。」 「でも体調悪いからまたにできる?」
「姫・・・。」 「今日は何の日か分かる?」
「あっ。」
俺が、 刻印足る日を気に掛けるのは。
飽く迄。
歩んだ途の、 確認作業に過ぎず。
姫が、 刻印足る日付を覚えぬのは。
想い逢う作業が、 日々には、 無いからだよね。
きっと。
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