雲間の朝日に想うこと


< 正直に言えないのは俺の方か >


忙しさにかまけて、
お前との会話を放ったらかしにしていた。
だから君は、
あの場に俺を誘ってくれたんだろう。

けれども・・・
俺はそう考えられなかった。



俺が忙しいだろうから、
邪魔したくないから、
だからお前は大人しく待つ女を装ってる。

俺が本当に身動き取れない状況である事も、
君の耳に入っていたはずだった。

そんな状況でもなお呼び出しがかかれば、
何かあったと考える。



俺がどんな状況でも何かあった時には、

 なるべく話を聞いてあげたい・・・
 お前のことは最優先にしたい・・・

それが俺の正直な気持ちでもあり、
置かれた立場でもある。

けれども呼ばれたその場には、
何もなかった。
君とお前が世間話をしているのを見て、
少しは嫉妬しろと・・・






忙しいのを知ってて呼び出す事は、
想像以上の重みを持っていないだろうか?

 何かあった時には、
 いつでもお前を最優先にしたい。

結果としてこの気持ちは踏みにじられた・・・


更には、
会話をするしないは俺とお前との問題であって、
他人には関係のない事。
君がお節介を続ければ続けるほど、
俺もお前も自分たちで向き合うことを後回しにするだけ・・・

そう考えつつ、
結局君には何も言えなかった。






 悪気があるなしの問題じゃないでしょ。
 自分の暇つぶししたいだけなら、
 そういう相手とつるんでろよ。


そんな暴言をお前にぶつけた俺は最低だ。

お前にぶつけるのは筋違いで、
これは本来君に言うべき事だよね。

悪かった。


2001年12月01日(土)


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