時として。
自身の暗闇を、 優しく照らしてくれる、 其の月光に。
吸い寄せられ、 惹かれて行くけれど。
自身に、 距離が近い故に。
其の月の引力は、 強く、 感知出来るのであって。
飽く迄。
真に、 強き光を注ぎ続ける太陽の、 想いの隙間で。
其の存在を、 気付かせてくれるだけなのだ。
けれども。
遠くで自身を照らす、 強き太陽は。
自分の傍で、 輝き続けてはくれないから。
皆に光を注げる、 其の太陽は。
自分の為だけに、 輝き続けてはくれないから。
自分の傍で、 優しく輝く月光に。
揺れて了うのだろうか。
真に、 自身を照らす光は。
何れなのか。
空を見上げ、 時に想う。
事在る毎に、 月に揺れ、 月の魔力に墜ちたのは。
俺自身に、 間違いないけれど。
一方で。
想いの距離が近いのは、 寧ろ、 月の方かも知れないけれど。
何れが月か、 判別可能な方法すら。
抑も、 無いのだけれど。
---------- References Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」 Sep.06 2003, 「此れが罪滅ぼしの代わりでしょうか」 Oct.13 2001, 「貴女の心はどこにありますか」 |