其処に、 境界線を定め。
縄張りを、 規定する事は。
一方で。
翼をもぎ盗る様な行為に、 他ならないから。
唯一本の線をも。
其処に、 描く事無く。
其の歩みに、 委ねて、 進んで来たけれど。
風の流れに、 身を任せ。
想いの儘、 地図を、 拡げ行く事は。
身に在るべき筈の、 責任を。
時に、 迷子にさせて終うのだろうか。
自身の望みや、 欲や、 意思よりも。
自重こそ。
優先されるべきと、 想うのだ。
其の対象は。
決して、 望みや欲や意思を、 表現出来ぬ存在なのだから。
「入院。」 「決まってしまった。」
姫が突き付けられた、 現実は。
当然の報いで。
そして。
寧ろ、 幸運だった気がして了う。
---------- References Nov.28 2005, 「気紛れなだけでしょうか」 |