冷気と、 熱気と。
対極の存在が、 隣り遭わせに成る時。
其の、 境界線には。
一瞬に、 諍いを避ける勾配が、 備えられるから。
互いが傷付け、 或いは、 傷付けられる事を。
極力、 抑制可能なのだ。
けれども。
其処に、 振動と言う擾乱を、 加え続ければ。
備えは、 常に崩され続け。
温度差に耐え切れず。
其の身は、 悲鳴を上げて了うだろう。
其れ故に。
距離を、 多少大きめに採って。
此の身を、 沈めて行ったのに。
「小坊主!」 「何で離れて入るのよ!」
姫は。
怒気混じりの声を、 上げた。
「もしかして熱いの?」
「熱いに決まってんだろ!」
「付いて無いから分からないんだもん♪」
「分かるだろ!!」
少し熱めに沸かした、 風呂へ。
冷えた身体を、 沈めると。
俺の象徴を。
態と姫は、 引っ張って揺らすのだ。
---------- References Jun.20 2005, 「愛着の続く場所なのでしょうか」 Aug.26 2005, 「収集癖の一つでしょうか」 |