< 対象者だから分かるのでしょうか >
自身に在る絶対基準と、 他者との関係性で生じる相対基準。
両輪が相互作用をする事で、 其の時々の閾値は変化する物だから。
例え、 同一の問いだとしても。
自身の立ち位置を変えれば、 答えは変わる。
確かに。
範とされる順序は在って。
想いを重ね進んだ歩みが、 結果的に、 其の順序に沿う事は。
豊かな幸をもたらす事が、 多いけれど。
加えて。
其れは、 決して必要条件でも本質でも無く。
順序の維持が想いを妨げるのなら、 寧ろ捨て去って終えば良いのだけれど。
それが。
他者へ向かう想いだと認識した上で。 同じ答えを返しただろうか。
きっと、 否だ。
「順序間違えてても。」 「好きになってもらえる可能性ってあると思いますか?」
隧道の彼方からの問いに。
「馬鹿言うな。」 「順番なんてどーでも良い事だろ。」
身体が先だろうと言葉が先だろうと、 構う物かと。
都合良く応えた後で。
其の想いの先が、 俺には向いて居ない事へ。
ようやっと、 気付く。
俺も其の対象者に成り得る立場だと、 良く理解して。
敢えて、 聞いて来るんだろうな。
きっと。
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2009年06月29日(月)
---------- History
2005年06月29日(水) 意思より周囲が先でしょうか 2004年06月29日(火) 井の中の蛙は安心でしょうか 2003年06月29日(日) 喧嘩の種を贈るのですか
< 日向の蛍を見付けられますか >
ぽつり、 ぽつり、 舞い始めた光が。
きらり、 きらり、 煌めきを増すに連れて。
徐々に、 徐々に、 其の歓声が強まる。
暗闇で、 艶やかに舞う其の姿に。
人は皆、 心躍らせるのだけれど。
未だ陽の在る刻に舞う、 淡い光に。
気付ける事など、 殆ど無い。
暗闇の光は。
誰にでも、 容易に捉える事が出来たとしても。
本当は。
昼間放つ、 淡い、 淡い、 光にこそ。
深の想いが宿って居るのだ。
「ぱぱ!」 「これがほたる?」 「ぴかぴかしてるよ?」
娘の歓声に、 姫と顔を合わせて微笑みながら。
日々の中で発する、 弱い光に、 お互い気付けて居るのなら。
もう少し増しな毎日なのかと、 ふと想う。
---------- References Jul.23 2007, 「飛び交う想いは懺悔でしょうか」
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2009年06月27日(土)
---------- History
2007年06月27日(水) 初めてばかりで惑いませんか 2004年06月27日(日) 避けて通れぬ壁ですか 2003年06月27日(金) 雲の上まで飛んで行けますか 2002年06月27日(木) まだ遠慮が必要なのですか
< 一種の約束でしょうか >
軽い口約束。
其れは、 軽口の一つだろうか。
其れとも、 約束の一つだろうか。
例え其処に真を添えても。
其の軽さは、 真を暈かし誤魔化し曖昧にして終うから。
其処に、 如何程の真が宿るのか。
其れを正確に量る術は、 受け手にも、 送り手にすらも無いのかも知れない。
けれども。
互いに、 許容する想いが存在しない限り。
決して、 軽さを加えたりする事など、 無いのだ。
何年も、 何年も。
ずっと、 其の軽さを持ち続ける事が。
本当は、 想いの重みや真の深さを暗示するのか。
「お誕生日おめでとう。」
毎年の、 けれども僅かに年一度の、 便りに。
「お爺ちゃんになって横に誰もいなかったら。」 「私が行くから予約ね。」
あの子は、 相変わらずの言葉を添える。
此れは、 軽口の一つだろうか。
其れとも、 矢張り約束の一つなのか。
---------- References Jun.21 2008, 「求心力の一つでしょうか」 Jun.21 2007, 「縒り逢う様に在るのでしょうか」 Jun.22 2005, 「波乱と感じるべきなのでしょうか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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2009年06月21日(日)
---------- History
2008年06月21日(土) 求心力の一つでしょうか 2007年06月21日(木) 縒り逢う様に在るのでしょうか 2005年06月21日(火) 本心は望まぬ出来事なのですか 2004年06月21日(月) 脱げる相手なのですか 2003年06月21日(土) 幸せ太りに変えられるでしょうか
< 執行猶予が延びましたか >
先を見据え、 其の行程を描き。
一歩、 一歩、 弛まず道を進み行く事が。
確かな成長を呼び込む、 唯一の、 方法なのだけれど。
何時の間にか。
其の見据える先が、 自分自身を押し上げる術と、 自身の族が向かう途と、 其の双方のみで埋め尽くされて居る事に気付く。
其の双方とも、 大切な構成要素だけれど。
其れ以外の要素にも、 時折、 標を添えた方が。
少しは増しな毎日だろうか。
記念の三鞭酒を空けながら。
「七年だよ。」
「良く続いたよね。」
「未だ別れたいの?」
「当然でしょ。」
「直ぐスイートテンダイヤモンドになっちゃうね。」
「じゃぁ指輪でももらってから別れようかな。」
姫と、 俺と、 二人の標を想い。
言葉の真意と、 想いの深意を、 探り盗る。
三年は、 執行猶予が付くらしい。
---------- References Jun.19 2008, 「何処へ向かう心算でしょうか」 Jun.19 2007, 「偶然欲しただけでしょうか」 Jun.20 2006, 「祈念の紅は消えたのでしょうか」 Jun.19 2005, 「時のみが知る応えでしょうか」 Jun.19 2004, 「今日は記憶に値する記念日ですか」
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2009年06月19日(金)
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2008年06月19日(木) 何処へ向かう心算でしょうか 2007年06月19日(火) 偶然欲しただけでしょうか 2006年06月19日(月) あなたのお家は何処ですか 2005年06月19日(日) 時のみが知る応えでしょうか 2004年06月19日(土) 今日は記憶に値する記念日ですか
< 踏み込むべき時でしょうか >
互いの関係と、 互いの侵して良い領域。
個々人で、 若干の許容量に違いは在れど、 或る程度は、 定められた境が存在する。
其れ故に。
自身の傘が、 何処迄、 及ぼされるべきか。
常に自問するのだけれど。
傘の外と認識して居ながら、 敢えて、 其処へ踏み込む時。
何を想えば良いのだろうか。
見掛け上は、 傘の外に過ぎない存在を。
傘の内に招き護る覚悟など、 疾うの昔に、 持って居るけれど。
そして。
現実に、 傘の内へ招かねば為らぬ事が、 起こり得る予感も。
初めから、 持って居たのだけれど。
傘の外で済む方が。
本当は、 幸せに近いのだ。
きっと。
「其れは彼の甘えを増やすだけで。」 「彼の為に成らないよ。」
「彼の今後は別に考えないと。」 「先ずやるべきなのは名義を譲って貰う事でしょ?」
義母。
血も籍すらも繋がらぬ息子。
見た事すら無い元旦那。
初めて耳にした元旦那の彼女。
総てが、 其の総てが、 越権行為だと知りながら。
其の間で揺れる資産に、 口を、 差し挟む。
俺にとっては、 飽く迄、 他人だけれど。
姫にとっては、 紛れも無く息子で。
其の息子を想う事は。
姫を想う事と、 然程、 違いは無い事なのかな。
---------- References Jan.1 2009, 「本当は消したい場所なのでしょうか」 Mar.21 2004, 「血が通う事は無い関係でしょうか」
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2009年06月07日(日)
---------- History
2006年06月07日(水) 本気で投げる気だったのでしょうか 2005年06月07日(火) 痙攣の数が想いの深さでしょうか 2004年06月07日(月) 隣に映るのは嫌いな雄ですか
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