想いを、 深く、 深く、 交わし逢う行為には。
寄せては返す、 二つの、 波が揺れて居て。
其の波の、 周期や、 波長は。
必ずしも、 同じでは無いから。
何れ程、 其の想いが深かろうと。
うねる波の頂上を、 同時に、 同じ数、 捕らえる事は。
不可能だけれど。
互いの、 想いの深さには。
決して比例する事の無い、 物理的な痙攣に。
少しだけ、 寂寥感が伴うのだろうか。
例え、 頂上を捕らえる回数が、 少なくとも。
姫の想いが、 負けて居る証明では、 無いのだから。
「何でがくがくしてないの?」 「私なんか3回もがくがくしたのに!」
「俺が3回もがくがくしたら。」 「今日一日仕事になんねぇーじゃん。」
其処迄、 悔しさを露わにしなくても。
良いのにね。 |