雲間の朝日に想うこと


< 初心の言霊代わりでしょうか >


極僅かな、
可を連想させる一言が。

或いは、
充分に優を意味するのだろうか。




其れとも。

矢張り、
勘違いだろうか。











閾値や範囲は、
個々人其れ其れに違うから。

相手の最大値が、
自身にとって大した分量にも成らぬ事は、
自然な事だけれど。




一方で。



常に、
其の範囲を最小限に留める事で。

然程多くは無い変化を受容する様に、
飼い慣らされたのかも知れない。
















別段、
何の見返りも期待せぬ、
普通の行為に。


 「アイスコーヒー入れてくれたって。」
 「ケチはケチだからね。」


恐らくは、
大いなる感謝の想いが、
届き。







 「コーヒーなんて入れてくれたって。」
 「産まないからね。」


嘗ての、
姫から届いた感謝を、
想い。

ふと、
笑いが零れる。























其の言葉は。

本当に、
姫なりの目一杯なのだろうか。







 「コーヒー美味しい。」
 「ときどき淹れてね。」


嘗ての、
姫のたった一言の、
感謝に。

ずっと、
ずっと、
縋りながら。








今朝も、
雲間の朝日が手元を照らす。






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2009年07月25日(土)


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History
2008年07月25日(金) 誘惑を消せる想いでしょうか
2005年07月25日(月) 捨てる覚悟を試されたでしょうか
2004年07月25日(日) 狡猾が浮き出て居ますか
2003年07月25日(金) 其の場に居るのでしょうか



< 真の価値は相対値でしょうか >


如何なる検出器も、
全て差分を捉える為の機構だから。

所詮は、
其の変化が生じなければ、
何も出来ない。






其れ故に。





暫くの間、
何の信号も生じない状態に対して、
人は、
髀肉の嘆をかこち。


そして。

殊更変化を欲し、
不安定を望むのかも知れない。






















相対的な価値の大小など、
本質では無くて。

本当は、
絶対値の高さこそに、
真が在るのに。






如何して。


其の価値を、
忘れて終うのかな。





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References
 Aug.29 2007, 「不変は真でしょうか」







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2009年07月17日(金)


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History
2006年07月17日(月) 静かに過ごす夜の為でしょうか
2005年07月17日(日) 譲る気も無い日付でしょうか
2004年07月17日(土) 同じ阿呆なら踊るべきでしょうか
2003年07月17日(木) 相手の為に腹が切れますか



< 恋の奴隷は手遅れでしょうか >


言の葉は、
想いを委ねる術に過ぎないから。

飽く迄。

意図に準じて、
葉は選ばれる筈だけれど。



一葉、
一葉、
軽やかに舞う姿には。

殊の外、
重い歴史が煮詰められて居るのだ。







其れ故に。






其の葉をふわりと受け、
再び、
吹き帰す為に。

人は、
研鑽して来たのかも知れない。
























ふと。

再放送の画面に、
時を映し。




 「そばにおいてね。」
 「邪魔しないから。」


坂の街の人が、
自身を仔猫に投影して寄越した文の、
其の深意に。

今更、
辿り着く。






















本当は。

仔猫の振りをした、
小犬だったのか。























 「あなたと逢った その日から」
 「恋の奴隷に なりました」










無知は。

何時でも補える事だと、
今も、
そう思うけれど。


無知は。

想いの機微を、
いとも簡単に摘んで終うね。






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Background
 奥村チヨ " 恋の奴隷 "






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References
 Dec.16 2008, 「見えない色は誰のせいですか」







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2009年07月02日(木)


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History
2005年07月02日(土) 頑なに耳を塞いで居るのですか
2004年07月02日(金) 暴発を選択すべきだったでしょうか
2003年07月02日(水) 口を封じてしまいましたか





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