< 何処が好きと言えますか >
其の雰囲気に、 惹き寄せられてしまったから。
求める対象が、 何処に存在するのか。
如何しても見付けられずに、 答えを返せない。
強いて挙げれば、 其の瞳に違いは無いのだけれど。
何度答えても。
其の解答では、 烙印を頂戴するのが関の山なのだ。
問いに肯定するならば。
決して、 姫を選ぶ筈は無いのだから。
「身体だけ?」
何度と無く繰り返される、 其の問いに。
明確な否定を、 伝える事は可能だけれど。
「何処が好き?」
何度と無く繰り返される、 其の問いに。
想いから、 明確な言葉を採り出せずに、 敗北する。
本音か?
嫌みか?
「私はね、ここ。」
横からしがみつき。
胸と、 肩と、 頸の、 丁度真ん中に顔を埋めながら、 自己主張をして。
「腕と、手と。」 「胸囲も丁度良い長さで好き。」 「性格は嫌いだけど。」
尚も、 駄目を押す姫へ。
「身体だけ?」
想わず、 そう問うてしまう俺自身に。
少々凹む。
---------- References Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」 |
2004年03月30日(火)
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