< 何故胸の内を開けたのか >
家族にすら言えなかった気持ちが、 何故か簡単に言葉になる。
4ヶ月近く秘めていた筈の気持ちが、 堰を切った様に出て来る。
高校の同期が自ら命を絶った。 親父が死んだとき以来の衝撃だった。
彼が自殺するほんの1ヶ月前、 同期で集まる機会があった。
風邪で体調を崩していた俺は この会に欠席した。 彼に会う最後のチャンスを、 自分の意志で失った。
悔しかった。
縁を大切にしよう。
「あの時会っていれば・・・」
そんな後悔はしない様に、 多少無理をしても機会は大切に生かそう。
何時命が失われるかわからないのだから・・・
その思いを行動に繋げて来たつもりだった。
親父の死に直面して、 あれだけ考え強く思った事が、 全く生かされて無かった。
俺が彼と会っていれば、 もしかしたら彼は自殺しなくて済んだかも知れない。 俺なら気付いたかも知れない。
感情の塊を次々に投げ付けても、 お前は平然と受け止めたね。
どうしてお前は、 この気持ちを受け止められるんだ?
今ならその疑問に答えられる。 お前の身に起こった事が関係あったんだ。 |
2001年03月08日(木)
---------- History
|