< 心に蓋をするのですか >
受話器の向こうの貴女が、 遠くに遠くに遠ざかって行く。
突然泣き出した貴女を、 いつものように捕まえられない。 いつものように抱いてやれない。
「何でもない」 「大丈夫」
問いかけにも答えない・・・ 泣きやんでも黙ったまま・・・
何でもないわけがない。 大丈夫なわけがない。 貴女が俺に見せた一瞬の大混乱が、 何よりの証拠。
何を言いたい? 何を言えない?
言ってくれない貴女が憎い・・・
「ごめんネ。」
違う。
俺が聞きたいのは、 そんな半端な謝罪じゃない。
わかってやれない自分が憎い・・・ |
2002年03月08日(金)
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2001年03月08日(木) 何故胸の内を開けたのか
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