昨日と一昨日、仕事で帰りが遅くなり、娘のたまに淋しい思いをさせた。玄関を向いて座り、「ママ くる?」と帰りを待っていたという。今日、保育園へ送りに行ったときに「きょうは ママ(がお迎え)?」と聞かれたので、いつもより30分ほどだけど早く迎えに行ってから思いっきり甘えさせることにした。散歩して、絵本を読んで、ごはんを食べて、買い物ごっこをして、お風呂でお絵描きして、娘と一緒にたくさん笑った。
寝る前にひさしぶりに子守話を聞かせてあげようと思って、「何の話しよっか?」と聞いた。たいてい「ワニ」「ゾウ」などと動物の名前が挙がって、「ワニが何する話?」と突っ込んで聞くと、「ダンス」などと答えてくるのだけど、今日の返事は「アンパンマン」。「アンパンマンが何する話?」と聞くと、「ミッキーのおうち」。キャラクターの強さに自分のオリジナリティが負けた気がして、娘がちょっと遠くへ行ってしまったような淋しさを覚えた。娘と遊んであげているようで、わたしも遊んでもらっていて、娘が喜んでくれると思って差し出したものを受け取ってもらえなかったり、他のものがいいと言われたりすると、すねてしまう。
「今日ね、ショックなことがあったんだよ」とダンナに話したら、「別にいいんじゃないの?」とクールな返事。「たまにとってはアンパンマンもミッキーも動物もみんな友だちなんじゃない?」。アンパンマンがミッキーマウスの家を訪ねたら、そこにワニやゾウがいたっていい。その垣根のなさをわたしも面白がればいいのか。たまの世界が広くなったのに合わせて、わたしの作る物語も広がればいいだけの話。ゴムみたいに自由に伸び縮みして形を変える、子どもの発想みたいに。
子守話24 ころころニャーン
ニャーンちゃんと たまちゃん なにしてあそぼ。 ボールごっこして あそぼ。 でもボールがないよ。ボールになって あそぼ。 からだをくるんとまるめて さかみち ころころ。 すべりだい とんとんのぼって すべって ころころ。 どこまでいくの あれあれ とまらない。 ころころ ころころ うみまでころがって こどもたちに つかまった。 ボールになった ニャーンちゃんとたまちゃん みぎにころころ ひだりにころころ なげられてころころ。 とうとう うみに ざっぶーん。 びしょびしょボールの ニャーンちゃんとたまちゃん かえりみちは おもたくなって ごろごろ ごろごろ。 |
2007年09月03日(月) お金を恵むのではなく
2004年09月03日(金) 下高井戸シネマで『Big Fish』