2006年09月12日(火)  マタニティオレンジ7 おなかの赤ちゃんは聞いている

「おなかの赤ちゃんは、もう外の音が聞こえていますよ。だから、いい音を聞かせてあげてくださいね」と母親学級でもマタニティビクス&ヨガのクラスでも言われた。早速、胎教にいいと言われるモーツァルトのCDをどっさり借りてきてiTuneにどんどん取り込んだ。結果的にはモーツァルトはあまり聴かず、「お母さんが好きなものは赤ちゃんも好き」「お母さんが気持ちいいと赤ちゃんも気持ちいい」の法則にのっとり、なじみのある手持ちのCDをよく聴いた。

ヘビールーティーンベスト3は、八ヶ岳山麓に湧き出す水のせせらぎや水滴の音だけで作曲した『水の音楽� 森のプレリュード』(神山純一)。2位は『子ぎつねヘレン』のロケで会った西村由紀江さんにいただいた『しあわせのかたち』。1位はベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団首席オーボエ奏者・渡辺克也さんのアルバム『ニュイ・アムール〜恋の夜』。飲み屋で偶然居合わせた縁(>>>2005年7月7日の日記)で手にしたCDだが、オーボエのやわらかな音色には包み込むような安らぎがあり、なんとも優しい気持ちになれた。この三枚は出産のときのBGMにもなったが、産まれる直前にかけていたのも『ニュイ・アムール』。年季の入った助産院の和室にオーボエの音色が満ちると、生命誕生の瞬間を迎えるにふさわしい神々しい雰囲気になった。先日、たまを抱いているときにかけてみたところ、偶然なのか気のせいなのか、音の鳴るほうに首を伸ばした。その仕草は「あれ、この曲知ってる」とでも言いたげで、やっぱり本当に聴こえていたのかもしれない。

おなかに話しかけるのも胎教にいいと言う。パパやママが話しかける送話部とおなかにあてる受話部が膨らんだ赤ちゃん直通電話みたいなグッズも売られているが、一年前に女の子が生まれたご近所のK夫妻は手作りしてしまった。東急ハンズで買ってきた漏斗とゴムホースを組み合わせ、材料費は約200円。K家ではあまり使う機会がなかったそうだが、おさがりでいただいたわが家では「おはなしギア」と名づけて重宝した。カラオケでマイクを握るとサマになるように、おはなしギアを持つとパパママモードのスイッチが入って、「ママでちゅよ〜。安心して出てきなちゃいね〜」などと照れくさい台詞がすらすら出てくるのだった。

このおはなしギア、出産前にわが家を訪ねた友人が見つけて、「もう使ってるの?」と驚かれた。左右一対の漏斗……搾乳ギアと勘違いしたらしい。

2004年09月12日(日)  黒川芽以ちゃんのTシャツ物語
2003年09月12日(金)  ビーシャビーシャ@赤坂ACTシアター
2002年09月12日(木)  広告マンになるには

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