ご近所仲間のK子ちゃん宅に去年の今頃遊びに行ったときのこと。ちょうどK子ちゃんのママ仲間の集まりと重なり、わたしと首がすわったばかりの娘のたまも仲間に入れてもらった。K子ちゃんちには、たまより一年と半月早く産まれた女の子、まゆたんがいて、まゆたんと数か月違いの女の子一人、男の子二人とそのママたちが集まり、子どもを遊ばせながらお茶をするという会だった。いつもまゆたんを見て「一年後はこうなるのかあ」と思っていたわたしは、男女二人ずつの一年後集団を観察しながら、「一歳でもはっきりと個性が出るんだなあ」とか「一緒になって遊んでいるようでも、一歳はまだ一人一人で遊ぶんだなあ」などと発見していた。
初対面のわたしとたまを温かく迎えてもらい、「また会いましょうね」と別れてから一年過ぎた先日、たまを保育園へ送ろうとしていると、「たまちゃん?」と声をかけてくださる方があり、K子ちゃんちで会ったママの一人だった。K子ちゃんから近況は聞いていたので、「二人目ちゃんが産まれたんですねー」などと立ち話した後、「こんど、うちで集まるんですが、ご都合がつけばぜひ」と誘っていただき、今日の会となった。
「広々していて、おもちゃがいっぱいで、きっとたまちゃん大喜びするよ」とK子ちゃんから噂を聞いていたお宅は、保育園の教室より広いリビングに、すべり台があり、三輪車や木馬が並んでいる。たまを解き放つと、歓声を上げてよちよち歩きで三輪車に近づき、乗せろとせがんだ。すべり台にも登っては滑り、ご満悦。二歳になったお兄ちゃんお姉ちゃんは片言をしゃべり、自己主張し、おもちゃを取り合ったり、譲りあったり。一年前には見られなかったコミュニケーションらしきものが見られて、二歳児には二歳児の社会があるんだなあと興味深い。たまはまだ一緒に遊べず、惑星のように一年後集団のまわりをよたよた歩きまわっていた。
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