おなかの赤ちゃんに話しかけるとき、用意している名前やそれにちなんだあだ名で呼びかけるのが一般的なのだろう。うちは男の子になるか女の子になるかわからなかったので、卵にちなんで「たま」と呼んでいた。
アザラシのたまちゃんが人気者になった(他の川の名前をつけられたアザラシは、それほど人気が出なかった)のは呼びやすい名前の力もあったのではと思えるほど、「たま」という名前の響きは愛らしくて、呼べば呼ぶほど愛着が湧いてくる。野球中継で「タマホーム」の看板を見つけるとうれしくなり、「子宮はタマホームか」などと思ったりした。
最初は夫婦の間だけでの呼び名だったのだが、そのうち親や友人と話すときも「おなかのたまが喜んでる」「たまが産まれる頃には」などと言うようになり、いつの間にか周囲も「たま」「たまちゃん」と呼ぶようになった。出産のときも「たま、がんばれ〜」と呼びかけていたので、産まれると助産師さんは当然のように「たま」と呼んだ。
用意していた名前はあったのだけど、今さら他の名前では呼べない。結局、「たま」ではじまる名前をつけ、「仮称:たま」は晴れて正式の呼称となった。
「たま」というと猫の名前みたいだけど、「おなかのポチは元気ですか」と言ったのは、ご近所仲間のT氏。猫のたま、犬のポチ。気持ちはわかるけど、たまなのよ〜。
そんなT氏が彼女のM嬢とともに「たまちゃんプリンです」と持ってきてくれたのは、鎌倉・湘南の洋菓子店鎌倉ニュージャーマンのたまごカッププリン。プラスチックの卵の器は、小物入れに使えそう。
わたしがハートのものを集めているように、たまは卵のものを集めるようになるかもしれない。
2005年09月10日(土) 『チャーリーとチョコレート工場』初日
2004年09月10日(金) 原始焼『七代目寅』in English?
2002年09月10日(火) 大槻ケンヂ本