< 何年費やした答でしょうか >
確かに。
其れは、 到底譲れる物では、 無くて。
加えて。
其処を譲る事は、 自身の存在価値をも、 失いかねないから。
何物に代えても。
其処を、 奪うべきなのだけれど。
其の、 我先にと振る舞う、 其の意地は。
幼児が。
未だ覚えたての、 扱いが不得手の何かを。
意固地に成って、 必死に、 扱おうとするかの様に、 視えて。
笑みが零れる。
「お誕生日おめでとう。」 「意地でも零時に贈るって決めてたの。」
「そんなに頑張って意地張る所?」
数年前迄は、 忘れる処か覚えもしなかった、 記念日。
真っ先に、 あの子の言の葉が届いた。
言い換えれば。
一つ、 一つ、 今の言の葉が。
極めて、 奥底の想いで在る事の、 証明で。
裏返せば。
ずっと昔の、 想わせ振りや危うい言の葉が。
如何に好い加減で、 自暴自棄の言の葉だったか。
其れも。
今なら、 良く分かるんだ。
---------- References Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」 Dec.18 2001, 「どこまでが本音ですか」 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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2013年05月30日(木)
---------- History
2011年05月30日(月) もう忘れる事は無いでしょうか 2009年05月30日(土) 変わる姿こそ本質でしょうか 2007年05月30日(水) 多くに紛れれば平気でしょうか 2005年05月30日(月) 要らぬ隠し味だったでしょうか 2003年05月30日(金) 腹を括り終わったか 2002年05月30日(木) 何重にも掛けた鍵をこじ開けますか
< 軽いからこそ言うのでしょうか >
言の葉を、 放つのか否か。
其れを差配する要因は、 幾つも、 在るのだけれど。
言の葉が、 放たれるのか否か。
其れは。
其処に宿した、 想いの深さや事の重みに。
正比例する訳では、 無いのだ。
「変わったね。」 「言うように為った。」
あの子は、 そう、 評するけれど。
其れは。
決して、 意思の強さや、 想いの変化に、 応じた訳では無くて。
恐らくは。
其の、 実現の可能性が、 極めて、 零に近付いた故の。
言の葉だ。
「暑いし。」 「蒸すし。」
「こっちは涼しいよ。」 「来ちゃえば良いのに。」
「毎日ちゃんと帰って来て。」 「朝まで居てくれるなら考える。」
確かに。
此の地の梅雨は、 然程、 暑くは無いし。
確かに。
此の地に在ればと、 幾度も、 想い描いて来たけれど。
---------- References Nov.18 2012, 「探る必要も無い事でしょうか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」 Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
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2013年05月27日(月)
---------- History
2007年05月27日(日) つつくのでしょうか 2006年05月27日(土) 川面の底なら番鳥でしょうか 2005年05月27日(金) 駄目の理由が伝わりませんか 2004年05月27日(木) 二人の子供の心算でしょうか 2003年05月27日(火) 少しで良いから成長出来ますか 2002年05月27日(月) 今更わざわざ言う事ですか
< 何時まで届く訴えでしょうか >
一度。
又、 一度。
度々の、 其の発熱が。
今度は、 重篤な物では無いのかと、 毎々怖れ。
一度。
又、 一度。
度々の、 其の痛みが。
今度は、 期限の宣告では無いのかと、 毎々怖れる。
発熱も、 痛みも。
元から、 度々訴えて居た物で在って。
此れ迄と。
何ら、 変わらないのに。
其れが。
此れ迄とは違う、 危機感を。
如何しても、 呼び覚まして了うのだ。
「熱い・・・。」 「痛い・・・。」
「そっか。」 「早く落ち着くと良いね。」
気取られぬ様に、 平静を粧い。
静かに、 努めて静かに。
応じるしか、 出来無いのだけれど。
此の儘、 言の葉が途絶えて終わぬ様にと。
切に、 切に、 希うしか無いのかな。
---------- References Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」 Apr.30 2013, 「和らげて居る心算でしょうか」
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2013年05月23日(木)
---------- History
2012年05月23日(水) 何処かに楯は在るのでしょうか 2008年05月23日(金) 実り在る情報交換が出来たでしょうか 2004年05月23日(日) 想いを託した本ですか 2003年05月23日(金) 消して消えない旋律でしょうか
< 心を残せば又逢えますか >
否応無しに。
差し迫る刻を、 喉元に、 突き刺されれば。
其処に、 余剰など無くて。
密に、 密に、 残された時を費やす事こそ。
最優先の、 条件で在る筈だけれど。
直ぐ眼前に、 僅かに手の届く課題が、 在って。
一つ、 一つ、 其れを解決し続ける事が。
大きな歩みをもたらすと、 言うのならば。
或いは。
次の課題を。
次の手掛かりを。
其処に、 生み残し続ける事も、 是だろうか。
ほんの僅かな諍いで、 負った、 其の逆剥けに。
唯、 休まる筈の心を奪われたと、 言うのに。
其れが。
想いから生じた残心なのだと、 想い違える。
「最終夜をやり直したいな。」 「もう一度行きたいんだけれど。」 「時間作ってくれる?」
あの子の、 其の言の葉が。
自棄に、 魅惑的な音を奏でた。
次なんて。
保証されても居ないのにね。
---------- References Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」 Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」 Apr.29 2013, 「もう一度逢える道中でしょうか」
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2013年05月08日(水)
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2006年05月08日(月) 勝る術は在るのでしょうか 2005年05月08日(日) 顔を向ける方向が違いませんか 2004年05月08日(土) 知らないふりは許されますか 2003年05月08日(木) 希望が無いのですか
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