< 不変は真でしょうか >
永く、 永く、 変わらずに在る事。
其れは、 退化に過ぎないのだ。
自身の周囲に在る、 時の流れが。
常に、 変化し続けて居る限り。
不変で在り続ける事は。
即ち、 取り残されて居る事と、 同義なのだ。
其れ故に。
互いが、 互いで、 在り続ける以上は。
絶え間無く波に乗り続ける、 互いの位置を。
幾度も、 幾度も、 確認して。
絶え間無く、 互いを、 紡ぎ続ける必要が在る。
「ずっと・・・」
其の想いは、 実は、 今の互いに背を向けて居るかも知れない。
「ずっと・・・」
真に続く、 其の想いとは。
頑なでは無く、 柔軟に。
今の互いに応じて遷移出来る、 そんな、 想いなのかも知れないね。
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2007年08月29日(水)
---------- History
2004年08月29日(日) 解答が既に在るから言える事ですか 2001年08月29日(水) 真剣な相談には答えられませんか
< 神秘の重さを伝承出来ますか >
膨れた自身の様子を。
確かに、 面白可笑しく評して了う事は、 在るのだけれど。
其処に宿る神秘の力を。
其処に隠された、 重い、 重い、 想いを。
果たして、 何処迄理解出来るのだろうか。
其の喜ばしき笑顔と、 隣り合わせに。
其れと同等か、 或いは、 其れ以上の悲劇が。
嘗て。
普通に、 存在し続けたのだと。
何時か。
伝える時が来るのだろうか。
誰に似たのか。
娘に、 姫の姿を重ねたからこそ。
そんな想いが、 満ち満ちたのかも知れない。
鱈腹食べて。
稍食べ過ぎの、 膨れた腹を叩きながら。
「あかちゃん!」
さも満足げに、 覚えたての知識を披露する娘に。
姫も、 無論娘も。
無邪気に、 笑って居るけれど。
---------- References Nov.28 2005, 「気紛れなだけでしょうか」 Dec.12 2005, 「素直に喜んで平気でしょうか」 Oct.18 2005, 「選ぶ不幸を想えるでしょうか」
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2007年08月22日(水)
---------- History
2004年08月22日(日) 心配をし過ぎでしょうか 2003年08月22日(金) 毎日毎晩触れられますか 2001年08月22日(水) 本当に心配していただけだろうか
< 何時の間に移り行くのでしょうか >
自身が深く眠り在る刻に、 幾度も、 幾度も、 刻み込まれて。
自身の奥底に、 記憶は、 根付いて行くから。
未だ、 覚醒に至らぬ内は。
飽く迄。
夢想に旅立つ寸前の位置情報で、 構成されて居るのだ。
けれども。
僅か、 一夜の眠りですら。
折角、 自身に根付いた情報など。
遙か過去の、 使えぬ位置へ追いやって終う。
昨夜迄在った筈の、 想いは。
こうして、 消失して行くのかも知れない。
明け方の、 娘の泣き声に。
俺は、 姫の臀部をぽんぽんと叩き。
明け方。
俺の其の先を、 物珍しそうに触る娘の姿に。
俺は、 姫の姿を重ねて終う。
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2007年08月15日(水)
---------- History
2006年08月15日(火) 針が進んだ証拠でしょうか 2004年08月15日(日) 繰り返す事は進歩でしょうか 2002年08月15日(木) 安堵しても良いのですか
< 誰の為の真似でしょうか >
他者を模写し、 自身の糧とする事は。
確かに。
自身を高める、 常套手段なのだけれど。
其れは。
飽く迄、 自身の為に施される方策で。
決して、 他者の利益を創出する方策では無い。
其れ故に。
例え、 動作が同一であったとしても。
自身は胡坐をかいた儘に、 他者を誘導し、 自身を模倣させたのなら。
其れは、 他者を顎で使ったに過ぎないのだ。
決して、 成長の糧では無く。
唯、 楽をしたい。
其の一点に、 姫の視線が注がれた事に。
鋭敏に気付いて終う。
得意気に。
娘は、 床磨きの真似事をし。
「ほら。」 「上手に真似するでしょう?」
得意気に。
姫は、 其の巧みな教育術を、 主張するけれど。
---------- References Jul.26 2007, 「裏も嗅ぎ盗る唇でしょうか」
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2007年08月12日(日)
---------- History
2006年08月12日(土) 何時迄保つ言葉でしょうか 2005年08月12日(金) 胎児が言わせる言葉でしょうか 2004年08月12日(木) 其の口付けは他の雄の為ですか 2003年08月12日(火) 言葉に踊らぬ術が身に付きますか
< 夢現の方がまともでしょうか >
互いが、 眼前に無き時でも。
自身に刻まれた記憶を、 幾度と無く、 呼び覚ましては。
恰も眼前に在るかの様に、 互いの姿を、 想い描くのだけれど。
もしかしたら。
飽く迄。
夢現の虚像で、 少し現実離れして居る姿の方が、 良いのかも知れない。
想いが、 傍に在り過ぎると。
具体化した虚像が。
余計に、 苦しさや哀しさを、 誘発して終う。
「夢とうつつの境目のような所やひとが。」 「たくさん出てくるの。」 「小坊主と逢う時も。」 「時々夢かうつつか分からなくなる時がある。」
俺を虚に置く事で。
坂の街の人は、 一つ、 壁を創って居るのだろうか。
姉の乳を吸う弟の姿。
其の姿を視て、 唇を欲した同級生。
俺を、 何れに投影したのか、 判らないけれど。
---------- Books 川上 弘美 「ニシノユキヒコの恋と冒険」 新潮文庫
---------- References Aug.06 2007, 「詮無い事でしょうか」
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2007年08月09日(木)
---------- History
2005年08月09日(火) 力を失う事なのでしょうか 2004年08月09日(月) 直感が不貞を戒めるのですか 2003年08月09日(土) 屍を拾えば未だ闘えますか
< 詮無い事でしょうか >
例え、 其の一筋の糸が消えて終おうとも。
互いの存在は、 消える事無く在る筈なのだ。
けれども。
石鹸水の泡玉の様に、 決して、 強くは無い糸へ。
其れが命綱で在るかの様に、 必死にしがみ付き。
其の、 真夜中に開きそうに成る扉の、 向こう側に。
自身の想いを、 贈り預けて居るから。
一瞬。
想いと同時に、 互いの存在をも滅して終う様な錯覚に、 囚われるのかも知れない。
今夜も。
開けずに居た筈の扉が、 勝手に開き。
「そんな時が辛いけれど。」 「そこにあるのは自分の本当の想いなのかもしれない・・・。」
「ごめん。」 「詮ないことを書いてしまった・・・。」
坂の街から、 其の言葉が届く。
期限を意識する故に、 人は、 想いを燃やせるのだろうか。
永続を意識する故に、 人は、 想いを紡げるのだろうか。
答えが、 何方に在るかなど。
未だ、 判らないけれど。
扉の向こうと、 扉の此方と、 見比べる事も。
詮無い事なのかも知れないね。
---------- References May.14 2007, 「制動装置に成るのでしょうか」 May.13 2007, 「万に一つの刻なのでしょうか」
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2007年08月06日(月)
---------- History
2006年08月06日(日) 約束の華は待てば届くのですか 2004年08月06日(金) 約束の華は違う色彩でしたか
< 約束の華は離れ離れでしょうか >
其の過程に、 芯を据えて居るのだろうか。
其れ故に。
其の華を、 三者が、 眼に焼かずとも。
既に、 自身の想いは満たされて居るのかも知れない。
けれども。
其れは。
同時に、 或る種の想いの消失をも、 証して終うのだ。
姫は。
約束の華に、 夢中で携帯を向け。
娘は。
華になど興味が無いとばかりに、 歩き回り。
そして、 俺は。
娘を目で追い、 華など観ては居なかった。
初めの、 数発の轟音に、 驚き。
一瞬、 泣き顔を魅せながらも。
直ぐ様、 光点に目を向け、 不思議そうに眺めた筈の娘は。
本当は、 何を観て居たのだろうか。
今年の約束の華は。
我が家からの、 全く同じ場所からの。
別々の華だった。
---------- References Aug.06 2006, 「約束の華は待てば届くのですか」
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2007年08月05日(日)
---------- History
2005年08月05日(金) 約束の華は揚がり続けますか 2004年08月05日(木) 想いは壁を創って居たのですか 2003年08月05日(火) 天秤ごと支える力が備わるだろうか 2002年08月05日(月) 今日は何の日ですか
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