< 約束の華は違う色彩でしたか >
二人は一生寄り添うと、 誓いを立てた日の約束を、 忘れて居ないから。
一時的に矛を収め、 夏祭りに行くのだと。
画面から流れて来た話は。
自分達が既に、 誓い合った事と、 同一だと。
隣で、 共に画面を観て居た姫は。
気付いて居たのだろうか。
違う。
其の位は当然で。
私達は、 其の上を行くのだと。
画面に向かって、 ほくそ笑んで居たのだろう。
姫の慣れ親しんだ、 地元神社の祭り。
七夕の、 前夜を彩る花火。
許す限り、 観続けようと誓った、 二つの行事を。
決して、 毎年の形式行事に、 風化させぬ様。
姫は、 少しずつ努力して居るんだ。
今迄と、 違った角度に映える花火。
今迄と、 違った出店の匂い。
「ほら!」 「ここの眺め、良いでしょ?」 「ここの焼き鳥、美味しいでしょ?」
俺の世界に、 姫の世界が一つ加わった、 其の音と、 其の味は。
格別だ。
---------- References Jul.20 2004, 「必要な時に居ない雄でしょうか」 |
2004年08月06日(金)
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