其の言葉の、 裏には。
明確な意志が、 込められて居る筈で。
相手が、 想いの答えを、 自身に委ねる行為こそ。
離れたく無いと言う、 明確な、 意思表示だと。
其の言葉を、 吐ける空気こそが。
二人が築いた、 明確な答えだと。
信じて居るけれど。
自分の意志が、 相手を苦悩に貶め、 雁字搦めに縛って居る事を。
自身で、 理解して居る以上。
其の言葉は。
俺に葛藤を強いる、 攻撃に、 他ならないのだ。
「もっと誠実な人探しても良い?」
姫は。
俺に、 答えを委ねる。
俺は、 誠実では無い。
姫は、 俺では無い人を求めて居る。
其の解答も。
俺にとって、 信に値する解答なんだよ。 |