自身の、 想いや拠り所を。
何かの形へ託す事が、 在るけれど。
其の形を、 自身が、 不要に想う時とは。
如何なる時なのだろう。
一歩、 一歩、 幹が育まれる事で。
託し委ねた、 分身を、 切り離す時なのか。
度重なる揺れに、 耐え兼ね。
徐々に、 徐々に、 壊れて終う時なのか。
其れとも。
別の適役に。
新たに、 想いを委ねた時なのだろうか。
其の、 飄々とした黒猫に。
然程、 喜色を表さぬ、 姫の姿に。
一つ。
時計の針が進んだ事を、 感知する。
其の飼い猫を。
強く、 欲しがらないのは。
姫と、 俺との間に。
新たな鎹が、 在るからかも知れない。
---------- References May.13 2006, 「共通項には値しないのでしょうか」 May.13 2005, 「俺より想いが深い日なのですか」 May.27 2004, 「二人の子供の心算でしょうか」
|