然程、 自由の利かぬ日々に。
想いが、 埋もれて終わぬ様にと。
例え、 僅かでも。
変化の切っ掛けを、 其処に、 仕込んで置くのだけれど。
其の仕掛けは。
飽く迄、 互いの気付きに因ってのみ、 発動し。
発動して初めて。
想いに、 化けるのだ。
其れ故に。
其処には、 気付きの為の想いが、 必要で。
想いを、 埋もれさせぬ算段にも。
飽く迄、 想いは必須なのかも知れない。
麦酒も。 素麺も。
自宅からの、 制約だらけの約束の華を。
少しでも、 良い華にする仕掛けを。
互いに、 朝から準備して居た筈なのに。
一瞬の泣き声に、 互いが、 離れた儘。
「一緒に観ないの?」 「もう終わっちゃうよ・・・。」
窓一つ隔ててられた、 其の位置で。
お互い、 途方に暮れた。
俺でも。 姫でも。
何方かの、 ほんの一声が在れば。
其れで、 手を繋げたのだ。
娘は、 もう泣き止んで、 眠りに就いて居たのだから。
---------- References Aug.05 2005, 「約束の華は揚がり続けますか」 Aug.06 2004, 「約束の華は違う色彩でしたか」
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