雲間の朝日に想うこと


< 賭事の様な恋愛でしょうか >


何らかの理由で。

互いの在処を行き交う事無く、
想いが続く事は。


然程、
奇異では無いのかも知れないけれど。






如何なる理由でも。

互いの在処を知らぬ儘に、
想いを続ける事は。


信を置けぬ其の闇を、
互いの間に、
肯定し続ける事と。


同義なのだ。











其れ故に。










自身の知らぬ相手の、
拒絶に怯え。

或いは、
半ば諦めながら。


自身を。

盲目的に、
駆り立てる他無いのかも知れない。






















 「数分で良いから。」
 「電話ちょうだい。」


あの子の、
其の電信で。

確かに、
想いが通った事を知る。


















 「昔の住所で贈ってくれれば。」
 「黒猫さんが連絡くれるから。」

 「俺が住所を知らなくても。」
 「最悪連絡だけは行くって事ね。」

 「うん。」

 「仕方ねぇな。」
 「俺には其れを受け容れるしか無いのか。」


届くか否かすら分からない、
其の、
聖夜の想いは。






俺の知らぬ場所へ。

確かに、
届けられた。





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References
 Mar.19 2013, 「殊更遠い距離でしょうか」
 Nov.18 2012, 「探る必要も無い事でしょうか」







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2013年12月24日(火)


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History
2012年12月24日(月) 彩も違う組み合わせでしょうか
2006年12月24日(日) 邪気が無いから無邪気でしょうか
2004年12月24日(金) 負荷が強過ぎたのでしょうか
2003年12月24日(水) 本当に間に合うのでしょうか
2002年12月24日(火) 劇薬でしたか
2001年12月24日(月) 素敵なドキドキを忘れていませんか



< 想い入れの多い長靴でしょうか >


積み重ねた刻の、
其の深さや。

進み歩んだ路の、
其の色彩に。


一つとして、
同じ物は無いのだから。





其処に在る価値も。

其処に在る想いも。


千差万別に、
他ならないのだけれど。








其れでも。







其の価値や、
其の想いは。


飽く迄。

過去と比較される事で、
其の嵩を、
量られ勝ちだから。






高が、
詰め合わせに。

其処迄の想いが、
宿るのか。


僅かとは言えぬ疑念を抱く。






















 「長靴が良いの。」
 「御菓子の詰め合わせの。」

 「山盛りに積んで在ったりする?」

 「そうそう。」
 「雑貨屋さんとか玩具売り場に在るでしょ?」



真剣に、
硬貨一枚程度の靴を欲した、
あの子の。

其の顔を想い浮かべ。














請われる儘。

半信半疑の儘。



小さな板紙の箱に、
菓子の詰まった長靴を入れた。

聖夜の、
文を添えて。






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2013年12月23日(月)


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History
2006年12月23日(土) 三度の記憶でも蘇るのですか
2005年12月23日(金) 善悪は二の次でしょうか
2004年12月23日(木) 雄々しい姿の内側を視て居ますか
2003年12月23日(火) 未来では無く目の前が見えますか
2002年12月23日(月) 少しは力が付きましたか
2001年12月23日(日) まだ信じてもらえませんか



< 執着を見付ける事も想いでしょうか >


幾度も、
幾度も、
目一杯に陥りながら。

幾度も、
幾度も、
踏み越えて在る事。



其処に。

耐え難い苦痛と強靱な忍耐が、
伴って来た事を。


知って居ながら。







其れでも、
尚。

歩みを、
強要する事に。


少しでも、
意義や意味が在るのだろうか。
















執着を断って仕舞う事は。

解決の為の、
一つの術に過ぎないのだ。

























 「後2週間。」
 「毎日涙流す日も自分を傷付ける日も終わる。」


重荷を解くかの様に。

あの子は、
自身の職に蓋をして。

















俺は。



次なる、
執着の在処を。

必死に、
探し求める。





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References
 Nov.06 2013, 「縋る希望じゃいけませんか」
 Oct.08 2013, 「唯一の支えを絶てますか」
 Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」







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2013年12月08日(日)


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History
2006年12月08日(金) 未だに描ける絵なのでしょうか
2005年12月08日(木) 個々の味も深まるでしょうか
2004年12月08日(水) 暴発の前に気付けますか
2001年12月08日(土) 気になり始めているのですか



< 言われて動く日付でしょうか >


一つ、
一つ、
各々の要素が。


是と、
否と。

自身の位置を、
有して了わなければ。




其れを、
再構成した時に。

一意的に、
方位が定まるのだろうか。















各々の要素へと、
細かく、
裁断された後に。

初めて、
其れは貯蔵されるから。







鍵を以て、
要素を再構成すれば。



是と、
否と、
入り混じった想いが。

其処に、
出来上がる。





















 「明日は結婚記念日でしょ?」


娘の言葉で。

互いの重い腰が、
渋々、
上がった。



















日付も。

想いも。

交わした輪も。

紅い葡萄酒も、
三鞭酒も。


皆。

事細かに刻まれて。









想起の鍵すらも。

何処かに、
失って終ったのかな。





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References
 Dec.07 2010, 「一つの幹に為り損ねましたか」
 Dec.07 2009, 「想いの封は難しいですか」
 Dec.07 2007, 「想いに理由は不要でしょうか」
 Dec.07 2006, 「埋もれて了う日でしょうか」
 Dec.07 2005, 「保険の欲しい婚姻でしょうか」







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2013年12月06日(金)


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History
2004年12月06日(月) 助け舟でしょうか
2003年12月06日(土) 目を見て話しても良いでしょうか
2002年12月06日(金) ちゃんと備わるでしょうか





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