毎年、 毎年、 繰り返し迎える新しき年に。
人は、 何を据えるのだろう。
新年。
再び迎える事の出来た、 新年か。
其れとも、 無駄に生き長らえた、 新年か。
終焉に向かう事だけを、 想い定めて了った、 其の路に。
少しは、 陽の差す余地が無いのだろうか。
「こうして年を越せると思っていなかったから。」 「最後かもって想いながら過ごしているよ。」
日付の変わった直後に。
例年と変わらぬ、 祝いの電信が届いた。
「去年は沢山想い出が出来たよ。」
あの子は、 そう言うけれど。
想い続けた一年は。
結果的に。
滞留した期間に過ぎない事を、 噛み締め。
腕を掻き毟る。
---------- References Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」 Dec.24 2012, 「彩も違う組み合わせでしょうか」
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