其の殆どは。
飽く迄、 積み重ねの間に在る、 一つの通過点で。
其の時々の、 変化や、 差異を、 見付けては。
想いを、 深めるのだけれど。
其れが、 唯一の機会なのだと、 想い極めて。
其の総てを、 今此処で得るしか無いと臨む、 刹那に於いては。
果たして。
何処に、 重きを置けば良いのだろうか。
携帯越しに撮られた、 其の情景を。
刻み付ける様に、 此の身へ描き直す。
「小坊主は青。」 「この子はピンク。」 「私は赤。」 「覚えておいてね。」
「色もみんな違うのか。」
「来年も飾ろうね。」
聖夜の洋菓子に煌めく、 其れ其れの色を模した蝋燭へ。
想いを宿しながら。
来年は、 唯、 一色だけが残されるのかと。
朧気に、 噛み締めた。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」
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