自身の有する価値基準は。
果たして、 正しいのだろうか。
其れとも、 誤って居るのだろうか。
人の数だけ、 正義が在るからこそ。
法や、 常識や、 決め事や。
互いの距離間を制約する要素は、 確かに、 在る筈なのだけれど。
其れは、 何の縛りにも為らないのだと。
改めて、 思い知る。
「あのね。」 「誰かが入った形跡があったの。」
「合鍵って事?」 「警察は?」
「鍵の交換が終わって鍵屋さん帰った。」 「警察も帰った。」
「本人居なくても簡単に作られちゃうもんなんだね。」 「合鍵って。」
「近辺の鍵屋さんとか調べますだって。」 「同棲してるとか、誰か言うの頼める女が居るんでしょ。」
盲目的な基準を。
他人を侵す事が前提の、 常識を。
「犯人が分かった訳では無いけど。」 「合鍵作ってたって事実が出たら引っ張るって。」 「そう考えたら奴の仕業が良いよね(笑)」
「馬鹿。」 「其の場に居なくて良かった。」
避ける術は無いのかな。
---------- References Apr.27 2012, 「謎掛け程度に軽い事柄でしょうか」 May.14 2012, 「特異な媚薬を撒いてませんか」
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