雲間の朝日に想うこと


< 川面の底なら番鳥でしょうか >


自由自在に泳ぎ、
巧みに、
獲物を捕らえながらも。

自身に連なる糸を、
巧みに、
手繰り寄せられる。




其の糸に、
宿り在るのは。

一蓮托生の、
深い信頼だろうか。



其れとも。

所詮、
使役関係に過ぎないのだろうか。









篝火に応じて煌めく、
川面の波紋へ。

視線を落としながら。



定まらぬ焦点に。

想いが、
揺らめく。













対の鵜は。


恰も、
仲睦まじく船縁に並ぶ様に、
映るだけで。

決して、
対の立場に在る訳では、
無いのだ。





飽く迄。

糸の先に繋がる存在とのみ、
対を為すのだ。

















其の身は。

自身に結わえられた、
其の糸を、
如何に想うのだろう。












応えを、
問う間も無く。





糸の先の存在に、
片方のみを片付けられ。

対の鵜は、
一羽、
残される。






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2006年05月27日(土)


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2005年05月27日(金) 駄目の理由が伝わりませんか
2004年05月27日(木) 二人の子供の心算でしょうか
2003年05月27日(火) 少しで良いから成長出来ますか
2002年05月27日(月) 今更わざわざ言う事ですか





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