自身の、 術と成り得る手段は。
手数を増す事で。
其の能力を、 大きく育てるけれど。
其の手段の、 一つ、 一つは。
決して、 数で論じる事など、 出来ぬのだ。
其の場へ、 注ぎ続けられる、 其の術は。
飽く迄。
或る程度、 重み付けを下された術に、 過ぎない筈なのだ。
けれども。
想いは。
時に、 手数に揺らされて、 簡単に、 旗を翻して終う物だから。
其の手数に。
怖れを、 抱いたのかも知れない。
俺よりも、 遥かに近い距離で。
俺よりも、 遥かに頻繁に届けられる、 雄の想いに。
勝る術を欲して了う。
「おはよ。」
「おはよぉ。」
敵には無い、 肉声と言う術で。
傍の想いが、 一つ、 増えるだろうか。
---------- References Apr.30 2006, 「甘えて居ないでしょうか」 Apr.23 2006, 「休まらぬ想いでしょうか」
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