雲間の朝日に想うこと


< 多くに紛れれば平気でしょうか >


軽重の差は在れど。

其の数は、
物差しに他ならないから。


多くの言葉が、
届く事を。

望むのだけれど。





深層は。


良質の言葉以外に、
然したる意味など無い事を。


良く、
自覚して居るのかも知れない。












其の寂寥感は。

唯一と言う、
数の少なさに由来する感覚では、
無くて。





飽く迄。


唯一故に、
結果的に極めて際立って了った、
其の想いが。


余計に。

傍には無い温感を、
際立たせたに過ぎないのだ。


















 「小坊主。」
 「誕生日おめでとう。」

 「ありがとう。」
 「でも少し寂しい。」

 「じゃぁ。」
 「私から何通も贈る?」









日付の進んだ其の直後に、
届いた文は。


唯一。

坂の街の人からの、
一通だった。






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2007年05月30日(水)


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2005年05月30日(月) 要らぬ隠し味だったでしょうか
2003年05月30日(金) 腹を括り終わったか
2002年05月30日(木) 何重にも掛けた鍵をこじ開けますか





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小坊主
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