雲間の朝日に想うこと


< 気には掛からぬ物でしょうか >


個々の、
性格だろうか。

其れとも、
性差だろうか。


既に手を離れたと言う、
自負故か。

或いは、
少し過剰に意識を有する故か。




果たして。

其れが、
何を意味するのか。


解を求める必要など、
無いのだけれど。












何故か。

大切な物を、
置き忘れて来た様な想いに、
囚われて終う。

















 「姫!」
 「息子無事か?」

 「え?」



 「電話しろ。」
 「今すぐ!」

 「何でよ・・・」



 「テレビ見てみろ!」
 「火事だって!」

 「わ。」
 「本当だ。」













姫と、
姫の息子と。

嘗て居た、
其の見覚えの在る景色に。


先に応じたのは、
俺だった。





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References
 Mar.19 2005, 「想う相手は離れたのでしょうか」
 Apr.09 2005, 「憂鬱を緩めて行けるでしょうか」







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2008年03月29日(土)


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History
2006年03月29日(水) 紡げぬ糸に成るのでしょうか
2005年03月29日(火) 罠に掛かって居るのでしょうか
2003年03月29日(土) 一言でも力が有りませんか
2002年03月29日(金) 卑怯者ですか



< 咲けぬ刻を羨んだのでしょうか >


物理的距離に因って生じる、
最大の特性は。

果たして、
如何なる特性なのだろう。




恐らくは。

画一的に定められる物では、
無いのだけれど。


少なくとも、
大きな比重を占める特性の、
其の一つに。

季節差が、
数えられるに違いない。











毎日の、
自身の空気と。

毎日の、
想う空気と。




僅かに歪み、
大きく捩れては。



時に、
豊かさを。

時に、
鋭い痛みを。



運び来る。




















 「真っ先に届けるね。」


坂の街から届く、
花見の画は。

満面の想いが溢れる、
華だけれど。













未だ、
時折雪の舞う杜の地には。

少し、
眩し過ぎる。





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References
 Mar.18 2008, 「其の弧が少しは緩むでしょうか」







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2008年03月28日(金)


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History
2006年03月28日(火) 踊る阿呆が損したのでしょうか
2004年03月28日(日) 聞き上手でしたか
2001年03月28日(水) 離れても想いがありますか



< 其の弧が少しは緩むでしょうか >


規定された順序、
規定された長さ。

淡々と動作する指捌きなのだろうか。


嘗て記憶した音源を、
次々と呼び起こし。

内なる領域で奏でるのだろうか。


時折刻まれる緩急を、
機敏に感知して。

想いを揺らす事が在るのだろうか。




音の震えに因る事無く、
其の場に、
在り続ける刻は。

想像に難い。





















 「自分が異邦人のように感じる時があるの。」
 「辛くて逃げちゃうの。」
 「でも今は耐えられるようになったかもしれない。」
 「小坊主といる時を想いだしてる。」




輪に加わる事の出来ぬ刻。


何方と言えば、
稀に存在する筈の刻が。

飽く迄、
普段の刻で在るのだとしたら。





如何に、
世界が変わって了うのだろう。




















 「ピアノレッスン。」


坂の街の人から届く、
其の件名の。

心意を、
捜し当てられぬ侭。




其れでも。

届いた孤を、
必死に、
腕にくるむ。





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References
 Mar.10 2008, 「好きだけが理由でしょうか」







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2008年03月18日(火)


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History
2007年03月18日(日) 想う儘に届くでしょうか
2006年03月18日(土) 図星だった故なのでしょうか
2004年03月18日(木) 護れぬ約束でしたか
2002年03月18日(月) 冗談だと言い切りますか
2001年03月18日(日) 想いの強さが問題なのか



< 好きだけが理由でしょうか >


自身の在らぬ、
相手の、
嬉々とした空間に対して。

羨望の想いを抱く事。


其の、
嫉妬の大半は。

確かに、
好き嫌いの範疇から誘発されるけれど。




其の範疇に収まる程度の、
情動変化なら。



本当は。

重篤な疵を負わす事など、
無いのかも知れない。

















坂の街の人は。


 「羨ましい。」
 「大好きだから辛かったの。」
 「こんなに好きなんだなぁって・・・。」


そう、
言うけれど。




恐らくは。

其の範疇以外の孤を、
強く、
強く、
感じて居たに違いない。






















五感の内の、
一つを。

其の手に出来ぬ身、
故に。



時に。


自身と、
其の外との境界を。

自衛の為に、
遮断する。











きっと初めて。




坂の街の人は。

俺との間に、
其の壁を築いたんだろうな。





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References
 Mar.03 2008, 「呼べない人を呼びますか」
 Jan.29 2007, 「相手の言葉を使いこなせますか」







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2008年03月10日(月)


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History
2007年03月10日(土) 不要の起点だったのでしょうか
2006年03月10日(金) 一歩目は何処に在るのでしょうか
2003年03月10日(月) 揺らぐのは自分の心が足りないからか
2002年03月10日(日) 話を戻して良いのか
2001年03月10日(土) そんなことがあったのか



< 呼べない人を呼びますか >


鏡の様に。

自身の、
惑いは具象化される。




深く、
深く、
自身に楔を打ち込んで。

初めて、
明確と成る揺らぎでも。


其れと気付かぬ間に、
表出しては。

其の場へ、
擾乱を加え在るのだ。










けれども。








其の擾乱は。

表出して、
初めて認識される物で。



加えて。

擾乱の根源が、
自身の内に在るなどと気付く事は、
稀なのかも知れない。





















 「横に小坊主がいてくれたら。」
 「どんなに願っているか多分知らないよね。」



独り。

暗闇の公園から、
言の葉を投げ掛ける、
坂の街の人。




















其の、
涙の因は。




其の場を、
充分な想いで満たせぬ俺の、
惑いに。

在るのだろうな。





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References
 Feb.24 2008, 「擦れ違いの一種でしょうか」







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2008年03月03日(月)


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History
2007年03月03日(土) 所構わず脱ぐのでしょうか
2006年03月03日(金) 扉の外で転びませんか
2005年03月03日(木) 自身の意見を未だ押せますか
2003年03月03日(月) 想いは別に在るのですか
2001年03月03日(土) 同じ朝日が見えましたか





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