人は時に、 起点を、 或いは終点を、 定めて了う物だけれど。
記した区切りは。
飽く迄、 意識下に記された、 相対点に過ぎないのだ。
一筋の流れは、 絶え間無く存在し。
其処に、 身を委ねて居るだけなのだから。
其れ故に。
初めて逢った、 其の日を。
互いの、 初めの水準点に、 据えて終い勝ちだけれど。
其の、 幾つかの中には。
其の日を、 一つの、 終わりの刹那として捉えるべき刻も、 在るのかも知れない。
始まりの、 記念の日だと勘違いして居ただけで。
其れは、 卒業式だったのか。
其処で、 始めるのでは無く。
共に、 跳ぶべき時だったのか。
想いを、 委ねる事無く。
或いは、 委ねられる事無く。
個で経つ想いを、 僅かでも、 秘めて居れば。
もう少し、 増しに。
丘の上の人を、 想えた気がするのだ。
---------- References Apr.20 2006, 「新芽は真芽なのでしょうか」 Mar.10 2006, 「一歩目は何処に在るのでしょうか」
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