飽く迄、 差分を捉えて応じる、 其の機能故に。
近接する距離に、 多くの相違が在ると、 感じる時。
想いは、 より強く離別し。
隔てる壁を認識した、 其の上で、 其処に多くの共通項を置けば。
想いは、 加速度的に近付くのだ。
例え。
何気無く零れる、 言の葉が。
噛み逢い、 共鳴したとしても。
例え。
孤立、 四面楚歌、 背水の陣。
其の、 一つ一つに、 自身の姿が重なろうと。
決して。
其れは、 互いに理解した事とは、 同義で無いのに。
「お仕事終わった?」 「くたくたなんだけれど。」
「了解。」 「今切り上げるよ。」
唐突な電話と、 誘いの代わりの言葉に、 乗り。
「何時もありがとう。」 「焼いたのでお裾分け。」
「あ。今日って。そっか。」 「此方こそ有難う。」
久しぶりに、 想い逢ったかの様に、 錯乱する。
境遇を、 慰め逢ったって。
其れは、 解決には為らないのにね。
---------- References Feb.10 2010, 「御茶菓子で居られますか」 Nov.27 2009, 「何を較べた一字でしょうか」
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