此の、 刹那の瞬間が。
想いに、 残存する様にと、 希うけれど。
飽く迄、 成熟過程の半ばに在るから。
果たして、 如何なる範囲の能力迄を、 有して居るかなど、 不明瞭なのだ。
其れ故に。
其の、 炎の意味を、 論じる迄も無くて。
「おめでとう。」
「おめでとー。」
娘に贈る、 此の言葉は。
姫と、 俺と。
互いに、 向けた言葉なのかも知れない。
一本の炎に、 魅入られる様に。
三本の視線が、 じっと、 注がれた。
---------- References Feb.02 2007, 「初めの一歩の白銀でしょうか」
|