雲間の朝日に想うこと


< 凍える春こそ福豆でしょうか >


生誕の喜びに、
春では無く冬を想い。

春を招く福豆に、
凍え震える。





一粒の福豆が招かれた、
其の日も。

名に宿した想いとは、
裏腹な日和で。



其れが余計に、
想いを刻み付ける因として、
在るのかも知れない。
















毎年毎年凍える日。

毎年毎年慌ただしい日。







豆を撒き、
職場へ戻り。

肩口の雪を払いながら、
再び還った俺へ。




 「ビール呑まないで待ってたんだ。」
 「乾杯したいでしょ。」


姫は、
そう口にした。












そんな日が、
少しでも長続きする様にと、
希う。



 「本当に寒いよね。」

 「本当に。」
 「明日から春なのにね。」


姫と二人、
文句を言いながら。





----------
References
 Feb.03 2006, 「ほのかに春が薫りますか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2010年02月03日(水)


----------
History
2009年02月03日(火) 何割が仮初めの笑顔ですか
2008年02月03日(日) 春を呼ぶ蝋燭でしょうか
2007年02月03日(土) 炎なら覚えて居るでしょうか
2006年02月03日(金) ほのかに春が薫りますか
2005年02月03日(木) 何故に其の手を切らぬのですか
2004年02月03日(火) 自覚に縛られ自壊するのでしょうか
2003年02月03日(月) 余裕に見えましたか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL