新たに、 一つの要素を動作させる機能を、 獲得し。
続いて、 其の機能を圧する力が、 身に備わり。
最後には、 其の機能を自在に統べる能力が、 手に入る。
成熟の過程で顕在化する、 其の順序は。
或いは。
一般化可能な程、 広範囲にもたらされる原則なのだろうか。
「おめでとー。」
「ふーってして御覧?」
「きえたよ!」
唯、 魅入られる様に視線を逸らさぬ、 其の刻が。
唯、 恐怖の対象としての炎に、 すり替わり。
そして。
吹き消す意味を理解した娘の、 其の背後で。
「小坊主を嫌いなんだよね。」
「私を嫌いでも良いから。」 「娘の前だけは仲良い振りしようよ。」
獲得した筈の絆が。
唯、 自身を縛り付ける制約へと、 すり替わり。
最後には。
機能的な有用性のみで繋がる箱へ、 遷移を遂げる。
ずっと、 飼い慣らされるべきだろうか。
嫌いな雄と、 笑いながら何かが出来ると言うのかな。
未だ。
---------- References Feb.03 2008, 「春を呼ぶ蝋燭でしょうか」 Feb.03 2007, 「炎なら覚えて居るでしょうか」
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