想いを積み重ね。
節目を、 刻み行く時。
其の節目を、 節目に、 重ね逢わせる事は。
然して、 奇異な事では無いのだけれど。
一つ、 一つ、 其の節目をなぞる時。
其の、 節目の組み逢わせは。
或いは、 少し奇異な部類に位置するのかも知れぬと、 気付かされた。
二つの、 炎を吹き消し。
手製の甘味に、 舌鼓を打ち。
邪を追い、 春を迎え。
二つの福を喰らい。
一年の内で、 一番賑やかだけれど。
毎年、 毎年、 一番忙しなく過ごす一日に成るのだと。
覚悟する。
「やっぱりちょっと忙しいよね。」
「腹も一杯だ。」
「もう食べないの?」
「姫は喰えんの?」
「うーん。」
普段の食事に加えられた、 洋菓子と、 歳の数だけ数えた豆は。
俺にも、 姫にも。
目一杯なんだろうな。
---------- References Feb.03 2007, 「炎なら覚えて居るでしょうか」 Feb.03 2006, 「ほのかに春が薫りますか」
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