刹那に輝き。
時を置かずして、 其の姿を消してしまうから。
逢いたい、 逢いたいと、 如何に願おうと。
其の一瞬に、 自身の時を巡り逢わせぬ限り。
儚い姿を拝む事は、 出来ないのだ。
深夜。
踏み締める、 其の歩調に合わせて啼く、 新雪の木霊に。
未だ観ぬ姿を想い出す。
今頃其の輝きは、 極大に達して居るに、 違いないけれど。
其の姿を観る理由が、 其処に無いんだ。
貴女の夢を。
貴女と手を繋いで、 通りを歩く夢を。
初めて観ました。
踏み締める雪の音は。
昨夜此処で、 踏み締めた雪の音でした。
祭りは、 今日からなのですね。 |