其の頂が。
遥か高く、 聳え立つ時。
高みから起点へ。
降り立つ、 其の道程こそが。
真の、 困難で在る様に。
其の刹那が。
並ぶ者無く、 高貴な存在故に。
非日常に近い、 神秘の瞬間から。
徐々に、 徐々に。
日常へと、 引き戻される過程には。
想った以上の、 痛みが。
存在するのかも知れない。
決して、 終わりでは無いのだ。
未だに、 続いて居るのだ。
「すごい勢いで縮んでるんだけれど。」
「お腹?」
「お腹に子供がいるの。」 「私、よっぽど嫌だったのよ♪」
何時もの冗談を、 交えながらも。
姫の笑顔に。
然程、 穏やかさが伴わぬ事に、 気付いた。
|